大貝獣物語II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1人 |
発売日 | 1996年8月2日 |
価格 | 8,200円(税抜) |
『大貝獣物語2』(だいかいじゅうものがたり2)は、1996年8月2日にハドソンから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
目次 |
[編集] 概要
大貝獣物語の直接の続編であるが、違う舞台で冒険することになる。
前作でもあった我が町システムの他、同社が天外魔境ZEROで採用した時計システム(PLGSパーソナルライブシステム)を導入した。 これにより時間・設定した誕生日に連動したイベント(ストーリーとは関係ない)も起きるようにされた
また、過去の『貝獣物語』で存在した敵がピンチになるとグラフィックが変わるシステムを採用した。
[編集] 物語
舞台は、幻大陸『シェルドラド』。
宇宙の侵略王ギャブ・ファーの野望を砕いて平和な日々が再び訪れた。そんなある日、突然貝獣島に霧の外の世界で伝説の飛竜、ドラゴバードが傷ついた姿で舞い降りた。そして霧の外の世界では500年前に封印された暗黒魔導師ダークが復活したという。ダークの目的は秘石オーラストーンを手に入れ大いなる力を手に入れようとしていた。
貝獣仙人はそのことを重くみて、火の貝の勇者を再び召還することを決意する。
[編集] 登場人物
[編集] 味方
- 火の貝の勇者(デフォルト名なし)
- 本作の主人公。前作とは別人だが貝獣村の仙人によって『シェルドラド』に召還された地球人。だが、本作は火の勇者以外にも犬も召喚されてしまい、本人は先に霧の世界へと召還されてしまう。武器は剣やダガー。火の魔法や回復魔法を習得する。
- 犬(デフォルト名なし)
- 火の貝の勇者が地球にいる時にいる時のペット。共にシェルドラドに召喚された。
- バブ
- 貝獣村出身の貝獣。大地の貝の勇者で貝獣3人組のまとめ役。武器は前作と同じくブーメラン他ダガーや剣も装備できる。大地、菌属性の魔法を習得する。
- クピクピ
- 貝獣村出身の貝獣。大気の貝の勇者。性格は臆病で引っ込み思案。武器はダガーと杖。魔術に長けており、モンスターを宝石化させる『ジュエルナ』を習得する。本作では、旅先で出会うチコという少女と恋人になる。
- ポヨン
- 貝獣村出身の貝獣。水の貝の勇者。非常にのんびりした性格でマイペース。前作と違い、今回は普通に仲間にすることができる。武器は斧と剣とダガー。相手の特定の魔法を体感すると、自分で使えるようになる。
- ポット
- 前作から登場した壷に封印された貝獣。貝獣仙人の弟で、本名は「グランコール」。前作で封印が解けたはずが、また悪戯に度が過ぎ、グレートノームによって再び封印された。今回はレベルで召喚獣を覚えるのではなく、各地方に眠る次元の壷から、普通に契約、もしくは戦闘して勝たないと使えるようにならない。なお今作ではある条件を満たすと念願のファットバジャーを召喚する事が出来る。
- バルテス
- グランガラム王宮兵団隊長。白い獣人。記憶を失っており、自分を拾ってくれた王女ルミエラを敬愛し、彼女を守ることに使命を感じている。名前もルミエラにつけて貰った名前である。武器は剣。本当は人間でありクトミナ宮殿の女王の息子だったが、ドーンによって姿を変えられた姿である。パーティに入れた状態でクトミナ宮殿の自室を訪れるとイベントが発生し、最強の専用剣「じゅうおうけん」が手に入る。
- ルミエラ
- グランガラムの王女。メガロキングによって呪いをかけられるが、呪いを解かれた後は仲間になる。クピクピと同じく魔術に長けている。
- シャムル
- ジョーダンサーカスに捕らえられていた猫族の女の子。盗賊であり敵から物を盗むことが出来る。彼女がいれば猫から話を聞くことが出来る。ジョーダンにさらわれた弟を探している。
- ロボット
- スパーナによって作られたロボット。知能が高く人間っぽい性格をしている。犬と話すことが出来る。
- ギャブロ
- 六魔将の一人。幼い姿をしているが、クリスタリキャッスルを支配している。だが、自分の部下であるソニアを殺したドーンに怒り、その結果進化し裏切る。仲間になるのは後半であるが、その時点から戦闘能力は高いため問題ない。進化した姿は前作のボス、ギャブ・ファーに似ている。
[編集] すけっと
前作に引き続き、出会うことによって手を貸してくれる。
- マンボウ
- ムカビに住む貝獣。海や水のあるところでアイテムを探し出す。
- アンドレ
- トンタースに住む木こり。マッシュキングのせいで頭にきのこが生えてしまい、ナイロカ山に閉じこもっている。斧で岩やキノコを切り裂き道を開く。
- コール
- ジョーダンサーカス団の団員の食事係。餌を撒き敵を呼ぶことが出来る。
- ジャラマー
- コタイの霊媒師。ある理由で操られていたが、正気を取り戻した以後手助けしてくれる。一定時間敵の出現を防ぐ。
- ウッキー
- オサル洞の番人。さるのひじかけのある場所で呼び出せば橋代わりになってくれる。また、子分が増えれば、増えた分だけ橋の長さが延びる。
- ポチ
- スパーナが発明したロボット犬。町で地中に埋まったアイテムを掘り起こす事ができる。前作のスープーと同じ形をしている。
- ドラゴバード
- 貝獣村に瀕死の状態で辿り着いたドラゴバードの子供。小さい時は偵察だけだが、成長すると主人公達を乗せて空を飛べるようになる。
- ウロ一家
- 自分から呼び出すことは出来ないが、フィールド上に存在する一家。村とは別に泊まる事もできる。
[編集] ダーク&六魔将
- ダーク
- 500年前に封印されていた暗黒魔導師。ギャブ・ファーの卵を自分の力で六魔将に変え、彼らを使いオーラストーンを手に入れようとする。任務に失敗したら容赦なく殺す残忍さを持ち合わせている。
- ドーン
- ダークに仕える司令塔。六魔将などを使い主人公達を追い込むが、やり方が汚いため六魔将から反感を買っている。元はクトミナ宮殿の博士で、ダークの封印を解いて操ろうとしたが、ダークの圧倒的な力の前に逆に彼の下で働く羽目となった。最後はダークに別空間に飛ばされ、そこでギャブロに仕留められる。
- メガロキング
- 六魔将の一人。地下要塞・ランドガイアンの支配者。卑怯な手を好まない堂々とした性格。主人公達に負け一度は死亡するがドーンによって改造されハイパーメガロとなる。その後、再び敗北して破壊されてしまい、改造される事を拒否したが再びドーンに無理やり改造され、スーパーメガロとなる。結果、記憶や武人としての心はおろか感情すらも失い、見た目もかつての面影を留めぬほど変わり果ててしまった。
- マッシュキング
- 六魔将の一人。キノコの要塞・マックアングラーの支配者。バルテスを裏切らせたり、ルミエラをさらったりとやり方が汚い。
- ファントムクイーン
- 六魔将の一人。霊界バーンの山の支配者。正しい表記は「P・クィーン」であるはずなのだがゲーム中の表記はなぜか「F・クィーン」になっている。
- カイザーブルー
- 六魔将の一人。シーマスターの支配者。かなりの自信家。ポヨンの体感魔法「カイザードライブ」を使うが、1回しか戦えないので取り逃がすと習得不可能になるので注意。
- ビューティー
- 六魔将の一人。ダークの居城・断崖宮殿で最後の門番として立ち塞がる。
[編集] その他
- ジョーダン
- ジョーダンサーカス団の団長。さらった子供を豚に変え芸を覚えさせ、それを売っては金を稼いでいた。2度ほど対峙し、後にビューティーから力を手に入れ3度目の対峙をする。最後は豚にする呪文を主人公たちに放つが、鏡で反射され自分が豚になってしまい、ジョーダンサーカス改めコールサーカス団で芸が下手な豚として生活している。そして、まさに因果応報で自分が子供たちにした事と同じ仕打ちを受ける。
- スパーナ
- 元クトミナ宮殿の科学者。とある女性と結婚し、トンタースの村で奥さんと子供二人で暮らしている。主人公達が使う色々な機械も彼の作品。
- ソニア
- ダークが暗黒魔法で製造した魔造人間の1体で、未熟な状態で産まれて来たギャブロを補佐する為に彼の副官を勤める。本来、人造人間であるため感情は持ち合わせていないのだが、ギャブロと接していくうちに母性に近い愛情を抱くようになる。そして、ギャブロを庇いドーンに殺されてしまい、結果、彼女の死がギャブロを急激に成長させ、ダークからの呪縛を解くきっかけとなった。なお、ラストダンジョンでは彼女と同型の量産型が登場する。