天ノ山静雄
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天ノ山 静雄(あまのやま しずお、1954年1月18日 - 1997年9月17日)は、佐賀県小城郡(現在の多久市)出身で時津風部屋所属の元大相撲力士。本名は尾形静雄(おがた しずお)。身長190cm、体重178kg。得意手は突き、押し。最高位は前頭筆頭。
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[編集] 来歴
佐賀県立多久工業高等学校では柔道部に所属していたが、2年生の時にたまたま出場した相撲大会で活躍したため駒沢大学相撲部へと進んだ。大学3年生の時に全国学生相撲選手権大会に優勝して学生横綱に輝き、連覇を狙った4年生では惜しくも準優勝に終わった。そのため多くの相撲部屋から勧誘されたが、学生時代に谷嵐久(時津風部屋)の父親に世話になっていた縁で時津風部屋に入門した。
1976年3月場所に幕下付出で初土俵を踏み、1977年9月場所で十両昇進した。新入幕を果たした1978年3月場所では、大関・貴乃花を倒すなど11勝をあげて唯一の三賞となった敢闘賞を受賞した。巨体と出足を生かしたもろ手突きで押す相撲を得意としたが、下半身の脆さ(解説者の玉の海からはよく「基礎工事がなっていない高層建築物」に例えられて酷評された)が解消されずに結局前頭筆頭止まりに終わった。1986年11月場所限りで引退し年寄・立田山を襲名したが、現役時代から患っていた糖尿病と肝臓疾患により1997年9月に死去した。
四股名は、故郷にある「天山」という山からつけられた。
[編集] 主な成績
- 幕内成績:198勝252敗
- 幕内在位:30場所
[編集] 三賞・金星
[編集] 改名歴
- 尾形 静雄(おがた しずお)1976年3月場所-1979年1月場所
- 天ノ山 静雄(あまのやま -)1979年3月場所-1986年11月場所(引退)
[編集] 関連項目
カテゴリ: 佐賀県出身の大相撲力士 | 1954年生 | 1997年没