天草四郎時貞 (サムライスピリッツ)
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天草四郎時貞 プロフィール
- 初出作品: サムライスピリッツ
- 武器銘: ガダマーの宝珠
- 好きなもの: 美しいもの(ただし天草の美的センスにかなったもののみ)
- 嫌いなもの: みにくいもの(ただし天草の美的センスからはずれたもののみ)
- コンプレックス: 己が生み出してしまった悪の心
- 尊敬する人: いない
- 剣の道について: みずからの過ちをつぐなうための手段
- 趣向: 化粧
- 宝物: 昔、ただひとり愛した女性の頭骨
- 好みのタイプ: 覇王丸
天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)は、テレビゲーム『サムライスピリッツ』シリーズに登場する架空の人物であるが、史上に実在したとされる人物の死後をキャラクター化している。
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[編集] 概要
- 『SAMURAI SPIRITS』にて、ボスとして初登場。上記の通り、江戸初期に異教徒のカリスマ的存在として名を馳せた天草四郎の怨念という設定となっている。
- 基本的に和装であるが、襟首を高く広げたり、袖元を足元まで伸ばしたりと、洋装のデザインも取り入れている。特に初代での衣装は映画『魔界転生(1981年版)』のものをモデルにしたとされる。
- 島原の乱の後、幕府と自分を裏切った民衆への憎悪の念に駆られたまま冥府魔道を彷徨っていた天草の魂は、暗黒神・アンブロジァにより邪悪な物として復活をする。その後、父・服部半蔵との歴然とした力の差に劣等感を抱いていた服部真蔵をかどわかし、体を乗っ取る。肉体を手に入れた天草は、南米・グリーンヘルへ向かい、宝であるガダマーの宝珠(パレンケストーン)を強奪。宝珠の力により、完全復活を遂げる。以降、宝珠は武器として使用している。
- 一度は『SAMURAI SPIRITS』のエンディングにてプレイヤーにより滅されるものの、『斬紅郎無双剣』にてプレイヤーキャラとして再び復活。『天草降臨』では魂が善と悪に別れてしまう(善はプレイヤーキャラクター側、悪はNPC側。なお、悪の方は顔色が青白い)。ちなみに、プロフィールも善の物と悪の物とが別に存在している。
- 『天下一剣客伝』に登場するのは、悪の魂を持つ天草。『真』の中間デモに登場するのは、善の天草である。
[編集] 必殺技
- 死霊刃
- 炎を纏った霊を飛ばす技。
- 初代では「怨獄死霊刃」という技名だった。
- ダークサンダー
- 黒い電気弾を飛ばす技。弾は一定距離飛ぶと天草の方へ戻ってくる。
- 「汝、暗転入滅せよ」
- 球状のものに包まれた天草が空中へと飛び上がり一旦停止後、相手に向かって落下していく技。停止中に攻撃を中断することも可能。
- 逢魔刻(前)/(後)
- 残像を残しつつ前方もしくは後方にワープする技。
- 初代はそれぞれ「踏み込みワープ 」「退き込みワープ」という技名だった。移動中、「何処を見ている?」と言う。
- 瘴氣弾
- 天草の周囲を宝珠が飛びかう技。当たってもダメージは与えられないが、気絶状態となる。
- 天照封凰拏
- 冥府魔障弾
- 降魔招来破
- 戒烈掌
- 手を突き出し、当たると相手を捕まえ無数のビンタをくらわす。
[編集] 武器飛ばし技、絶命奥義、秘奥義
- 煉獄死霊刃
- 救恤魔導弾
- 凶冥十殺陣
- 汝、懺悔せよ。我、滅罪せん。
[編集] 登場作品
- SAMURAI SPIRITS
- サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣
- サムライスピリッツ 天草降臨
- サムライスピリッツ 零SPECIAL
- サムライスピリッツ 天下一剣客伝
- 真説サムライスピリッツ 武士道烈伝
[編集] 声の出演
- や乃えいじ(旧名:矢野栄路)(SAMURAI SPIRITS、斬紅郎無双剣、天草降臨)
- 大原崇(零SPECIAL)
- 間島淳司(天下一剣客伝)
- 真殿光昭(武士道烈伝)
- 大輝ゆう(アニメ『SAMURAI SPIRITS~破天降魔の章~』)
- 塩沢兼人(電撃CD文庫『サムライスピリッツ』)
[編集] 関連人物
[編集] 『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』での関連人物
- 時姫
- 天草と同じ異教徒で、天草と共に島原の乱の渦中にいた人物。乱にて命を落とすも、死後も天草を信じ、天草を守る為に魔物へと変貌してしまう。人の姿だが、背中に大きな黒く汚れた翼を持っている。魔物となっても争いは好まず、基本的に結界を張る能力しか持ち合わせていないので、プレイヤーとのバトルイベントは発生しない。キリストの教えに背き、魔物になってしまった為、常に主(キリスト)には後ろめたさを感じている。
- 牛若姫
- 天草直属の手下の魔物。キャラクター原案の漫画家・しろー大野氏によれば、"牛若丸の魂に、狐の怨念が憑いた姿"がモチーフとなっているとの事。50cmはあろうかという高下駄を履き、その下駄の歯の部分が刃となっていて、足を高く振り上げ相手に斬りかかる(これが基本の攻撃スタイル)。
- 天姫
- 作中にて、天草が生涯唯一愛した女性(『真説』では、天草の宝物である「唯一人愛した人の頭蓋骨」は彼女の物とされている)。時姫の姉で、やはり彼女も乱の渦中にいたが、幕府に捕らえられる前に自害。ゲーム終盤に現れるが、時姫と違い、白い翼を持って登場。