女子大生家庭教師濱中アイ
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『女子大生家庭教師濱中アイ』(じょしだいせいかていきょうしはまなかあい)は講談社の雑誌「週刊少年マガジン」に連載された氏家ト全のギャグ漫画作品。単行本は全6巻。
目次 |
[編集] 概要
2003年5月の「マガジンSPECIAL」で本作品の原型となる読みきり作品『女子大生家庭教師宿田アイ』(じょしだいせいかていきょうししゅくだあい)を掲載。その後「週刊少年マガジン」2003年40号から2006年16号まで連載された。週刊誌によくある15Pの漫画ではなく、8P(108話までは6P)形態。1話,2話は10P、100話は12P(連載時はセンターカラー)、最終話に至っては16Pである。また、「マガジンSPECIAL」2004年10号と「マガジンワンダー」2005年2号に番外編が載ったこともある。次回作「アイドルのあかほん」の最終話にて高校生になったミサキ・リンコ・アヤナが2Pに渡って出ている。ただし、顔の上半分ははっきりと出ていない。
[編集] あらすじ
ごく普通の男子中学生・小久保マサヒコのところに主人公の女子大生の濱中アイが家庭教師としてやってくる。本作はマサヒコの幼馴染・天野ミサキとアイの大学の先輩で家庭教師の中村リョーコ、その生徒でマサヒコのクラスメート・的山リンコや若田部アヤナらの日常を通じて多種多様なエロ絡みのエピソードを描く。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 濱中アイ(はまなか あい)
-
- 第1回人気投票3位、第2回人気投票4位。
- 本作品の主人公。東栄大学の文学部に通う女子大生。
- マサヒコ・アヤナからは「濱中先生」、ミサキ・リンコからは「アイ先生」、中村からは「アイ」と呼ばれている。
- 家庭教師のアルバイトでマサヒコを教えている。性格はマジメで、人の言うことを真に受ける性分。
- 男性との交際経験が無いので、その手の話には基本的に奥手。ただ周りの影響と半天然ボケな性格が相まって、話数を重ねるにつれ下ネタをガンガン披露する様になっている。
- 経験が無いくせに、(リョーコからの)受けおり知識と思い込みだけで性的な話を広げてしまうため、結果自分が振った話がほったらかしとなり、その度に彼女は非常に浮く。
- マサヒコがエロ本を持っていないことに何故か不満を持っており、暇を見つけては部屋をあさっているらしい。
- 以前は(メイド?)喫茶店の短期バイトもしていた。
- まじめに教えている姿は作中ほとんどないが、マサヒコの成績が年々良くなっているため指導力はある模様。
- 大食漢で、食事が描かれるシーンでは、周りの話は殆どそっちのけで数人分の量を一生懸命食べているが、不思議とスタイルは全く変わらない。
- ダイエットした時も、食事制限をした内容でようやく一般人の標準の量~やや多めとなっていたほど。
- しかし、マサヒコ曰く「どれだけ食べてもスタイルに変わりはない」らしい。
- 着任当初は、「マセた発言をするが意味は分かっていない、実はウブな女子大生」という形のキャラクターで、そのギャップがキャラクターの色であり、ミサキを誤解させる天然悪女な部分があった。
- しかし話が進むにつれて天然部分はリンコに奪われ、下ネタ部分はリョーコに奪われ、そしていつしかミサキの誤解も解けた暁にはキャラクターとしての特色が徐々に無くなり、ただの「大食漢女」となってしまった。
- ややショタコン気味。
- 9月10日生まれの乙女座。占い好き。処女。将来の夢は「給料をもらう方の」教師。
- 小久保マサヒコ(こくぼ まさひこ)
-
- 第1回人気投票5位、第2回人気投票6位。
- 東が丘中学校に通うごく普通の中学生の少年。周り(主に中村リョーコ)の色ボケに的確なツッコミを入れる「ツッコミ担当」。
- アイからは「マサヒコ君」、ミサキからは「マサ君」あるいは「マサちゃん」、リンコ・アヤナからは「小久保君」
- 中村からは「マサヒコ」あるいは「マサ」と呼ばれている。
- 何かと女性に囲まれることが多く、リョーコもリンコの授業を彼の自室でやっている。
- エロネタにだけは異様にノリのよい周りの女性たちに翻弄される毎日。性格はマジメでマトモだが読書が嫌い。
- 自室にはエロ要素のアイテムは一切無く、本人はその手の話はおろか、女性には一切興味無し。しかし、マスターベーションは頻繁にしているようだ。
- 趣味はゲームとサッカー。
- 自分に直接影響が無さそうな事は首を突っ込まない、放っておくという「事なかれ主義」。
- 典型的な現代っ子で感情の起伏が浅いドライな性格だったのだが、アイやその周りの人達と多くの時間を過ごすにつれて少しずつ楽しげな表情を見せるようになっていった。
- 背は低いが精悍な顔立ちをしており、好感がもてる。
- 天野ミサキとは小さいころからの幼馴染。
- 7月1日生まれの蟹座(以前のマガジンでは本人は8月1日が誕生日とも言っていた)。
- 中村リョーコ(なかむら りょーこ)
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- 第1回人気投票4位、第2回人気投票5位。
- 東栄大学経済学部に通う女子大生で、アイの家庭教師の先輩(一学年年上)。マサヒコやミサキらが通う中学校の出身で、ミサキの志望校である聖光女学院の出身でもある。いろんな意味で「経験豊富」。
- アイからは「先輩」、マサヒコ・ミサキ・リンコからは「中村先生」、アヤナからは「お姉様」と呼ばれている。
- 基本的に性格は面倒見がよいのだが、エロネタに疎いアイやリンコにその手のネタを授けては、反応を愉しんでいる小悪魔的な部分アリ。
- 稀に凄くまともな事を言うが、大抵オチまでつける。
- 中学生のときから教師等と秘密の交際をしており、弱みを握って揺さぶりをかけたりしている。都合の悪いときは、適当な発言で人を悟らせ、煙に巻く。
- マサヒコ達の3年時の担任:豊田セイジと付き合った経験があり、作中で再会後、よりを戻したようである。
- 大手の銀行への就職が決定している。
- 酒豪でタバコ好きだが、3巻以降では禁煙している。
- 12月25日生まれで山羊座。
- マガジン本誌ではあげまんとつっこまれていたが、単行本では訂正されている。
- 天野ミサキ(あまの みさき)
-
- 第1回人気投票1位、第2回人気投票2位。
- マサヒコの家の向かいに住む幼馴染。成績優秀でマサヒコのクラスの学級委員長を勤める(1,3年時)。
- マサヒコ・中村からは「ミサキ」、アイ・リンコからは「ミサキちゃん」、アヤナからは「天野さん」と呼ばれている。
- かなりの耳年増でアイ以上に思い込みが激しく、その手の話に敏感に反応している。
- 最初アイを猥褻家庭教師と思い込んでいたが、あることがきっかけで誤解が解け、親しくなる。
- 本気で怒るとキャラ中最強で体から闘気が出る。
- 3年時にはその闘気でアヤナから学級委員長の座を獲得した。胸が小さめなこと、家事全般がイマイチなのがコンプレックス。
- 不貞寝をしたり、甘酒やシャンパンで酔う上に酒癖が悪い一面がある。
- 幼い頃からマサヒコに好意をもっており、2年生以降一緒に勉強との名目?で、カテキョ中のマサヒコの部屋に登場する場面が多くなった。
- 将来の夢は看護師。
- 的山リンコ(まとやま りんこ)
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- 第1回人気投票2位、第2回人気投票3位。
- リョーコの教え子の一人でマサヒコのクラスメートで眼鏡っ子のパイパン。通称リン。趣味はゲームと昼寝。
- マサヒコからは「的山」・アイ・ミサキからは「リンちゃん」、アヤナからは「的山さん」、中村からは「リン」と呼ばれている。
- 極端な天然ボケで、サンタクロースの存在を本気で信じている。
- よく意味深な際どい発言を提供して周りを騒がせてくれるが、ほとんどはリョーコの受け売りで本人はそのことをよく理解していない。
- また、たまに無意識に鋭いツッコミをすることもある気まぐれキャラ。極度の怖がりであり、自分の怪談に自分で怖がって寝付けなくなるほど。
- 中3の初夢でおねしょをした。
- 将来の夢はファッションスタイリストからファッションデザイナーとなった。
- 血液型はO型(ただし、単行本3巻に収録されている以前の話では、「A型」と書かれていた)。
- 初登場時の方が大人びた顔つきをしており、話が進むにつれて幼くなっている。
- 若田部アヤナ(わかたべ あやな):2巻より登場
-
- 第1回人気投票6位。第2回人気投票1位。
- マサヒコと同じ中学校に通う同級生。2年生の時からクラスメートになる。成績優秀で、常にミサキを激しくライバル視するが、いつも勝てない。
- アイ・リンコからは「アヤナちゃん」、マサヒコからは「若田部」、ミサキからは「若田部さん」、中村からは「アヤナ」と呼ばれる。
- 2年時には委員長を務める。校内新聞で卒業生の話を聴いた際に、OBとして来校した中村の悟らせ論を真に受けて「お姉様」と慕う。
- 非科学的な事は信じないなどクールで大人びた性格だが、縫いぐるみが好きで家事が得意など、女の子らしい一面もある。
- 実家はかなり裕福で、(悪気は全くないが)さらりとブルジョワ発言をすることがある。(事故で)セクハラをはたらいたマサヒコに暴行を加えることも。
- クールで大人びた性格のせいでツンデレ(的なネタ)を担当させられることがある。
- マサヒコにプレゼントされた金魚すくいの金魚2匹を大切に飼育しており、1年以上飼育した上に最終的に繁殖まで成功させている。
- 悩みは登場人物中一番大きな胸。花粉症でもある。
- 弱点は耳。
- 人気が激変したのは、人気投票のタイミングのほか、こういった弱みが多く描かれたことが挙げられる。
- 父親の仕事の都合でアメリカへ行くため高校はアメリカのハイスクールに進学する。
- 将来の夢は保育士。血液型はA型。
[編集] 脇役
- 豊田セイジ(とよた せいじ):3巻より登場
- マサヒコの学校の英語教師。マサヒコが中2の時に他校から赴任し、中3では担任になった。高校時代に当時中学生のリョーコをナンパし、付き合うことに。
- 一時疎遠になっていたが、再会を経て、現在はまた関係を築いている模様。ただし力関係は リョーコ>セイジ へと変化、別に弱みを握ってるわけではなく、「攻め」と「受け」が逆転したからだとリョーコは言っている。
- リョーコに「セーラー服好き」「少女好き」と言われ、生徒たちの間でロリコン疑惑が浮上。
- それ以来、彼ら(彼女ら?)に堂々と顔を向けられなくなってしまった。
- 後に、リンコ(正確には中村)に「ネコ耳属性」であることがH.R中の教室でばらされたりしている。
- 「豊田(トヨタ)」だからなのか、愛車はヴィッツ(初代)
- マサヒコの母
-
- 第1回人気投票7位。
- 主人公・小久保マサヒコの母親。初期から登場しているが出番はやや少なく、本名も不明。趣味は婦人会と称したカラオケ。
- 家事全般・料理は得意。性格はおおらかだが、夫の料理の好みに応えたり、
- 毎度マサヒコ達へおやつを用意したり、養母への見舞いにすぐ出かけたりと、こまめな部分も見せる。
- 結婚&マサヒコ出産を早い時期(20歳前後?)にこなしたのか、息子が中三となった現在も、容姿・言動ともにかなり若々しい。
- 息子達の前でも言動の端々に深いエロネタを仕込むため、息子(マサヒコ)から「エロ断ちしてくれ」と言われたことも。
- トップクラスの進学校である聖光女学院の出身であるが、聖光女学院に進学後の成績は怪しくなっていったようである。
- 第1回人気投票の際に脇役で唯一エントリーされたが名前が「マサヒコの母」のままで命名されず、結果も最下位。
- 結局名前は不明のまま、連載が終了した。
- 戸川ユキ(とがわ ゆき):3巻より登場
- マサヒコのクラスメートだが彼とは面識が全くなく、基本的にミサキが昔親しくしていた柴原とつるんでいる。
- 性格は基本的に大人しいが、アヤナに憧れていて、バレンタインチョコをあげたり
- ラブレターなどを使っているが逆に引かれている。
- 鈴木(すずき)
- マサヒコのクラスメイトでマサヒコの男友達。この度、カチューシャ娘こと柴原さんとゴールイン。
- 柴原(しばはら)
- マサヒコのクラスメイトで1年の頃のミサキの親友。常にカチューシャを身に着けている(3年になってからつけてない)
- この度、地味な鈴木君とゴールイン。
- マサヒコの父
- いつも後姿だけ登場。最終話のみ顔が出ている。マサヒコよりむしろ鈴木に似ている。
[編集] コミックス内容
- 2004年5月17日初版発行 ISBN 4063633780
- 女子大生家庭教師濱中アイ 001〜021(週刊少年マガジン・2003年40号〜2004年9号)
- 女子大生家庭教師宿田アイ 第1話〜第2話(マガジンSPECIAL・2003年No.6)
- 2004年12月17日初版発行 ISBN 4063634671
- 女子大生家庭教師濱中アイ 022〜044(週刊少年マガジン・2004年10号〜33号)
- 番外編 授業参観でハマナカ(マガジンSPECIAL・2004年No.10)
- 2005年4月15日初版発行 ISBN 4063635155
- 女子大生家庭教師濱中アイ 045〜067(週刊少年マガジン・2004年34号〜2005年6号)
- 番外編 濱中アイ・・・・で4コマ(マガジンワンダー・2005年2号)
- 2005年8月17日初版発行 ISBN 4063635686
- 女子大生家庭教師濱中アイ 068〜091(週刊少年マガジン・2005年7号〜30号)
- ※初版限定で各キャラのシール付き
- 2006年4月15日初版発行 ISBN 4063636240
- 女子大生家庭教師濱中アイ 092〜112(週刊少年マガジン・2005年31号〜53号)※40号休載
- ※初版限定でミサキとアヤナのリバーシブルしおり付き
- 2006年6月16日初版発行 ISBN 4063636844
- 女子大生家庭教師濱中アイ 113〜126(週刊少年マガジン・2006年1号〜16号)
- 女子大生家庭教師濱中アイ EXTRA!