室山駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
室山駅(むろやまえき)は、かつて三重県四日市市に存在した近畿日本鉄道(近鉄)八王子線の駅である。並行して流れる天白川の氾濫で1974年に休線、1976年に廃線となった同線の西日野駅~伊勢八王子駅間に存在した、唯一の中間駅である。
目次 |
[編集] 駅構造
休止時には、天白川に沿って単式ホーム1本があるだけの中間駅であった。
[編集] 利用状況
- 主として通学・通勤用に利用された。
- 室山駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1965年(昭和40年) | 113,300 | ←←←← | 39,819 | 153,119 | |||
1966年(昭和41年) | 108,240 | ←←←← | 55,423 | 163,663 | |||
1967年(昭和42年) | 112,650 | ←←←← | 52,868 | 165,518 | |||
1968年(昭和43年) | 100,590 | ←←←← | 46,875 | 147,465 | |||
1969年(昭和44年) | 93,000 | ←←←← | 48,278 | 141,278 | |||
1970年(昭和45年) | 133,050 | ←←←← | 56,214 | 189,264 | |||
1971年(昭和46年) | 153,030 | ←←←← | 56,183 | 209,213 | |||
1972年(昭和47年) | 158,760 | ←←←← | 44,305 | 203,065 | |||
1973年(昭和48年) | 176,730 | ←←←← | 44,695 | 221,425 | |||
1974年(昭和49年) | 162,450 | ←←←← | 18,797 | 181,247 | 集中豪雨により不通 バス代行 | ||
1975年(昭和50年) | 125,190 | ←←←← | 9,728 | 134,918 | 集中豪雨により不通 バス代行 | ||
1976年(昭和51年) | 0 | ←←←← | 0 | 0 | 廃止 |
[編集] 沿革
- 1912年8月14日 三重軌道が開設
- 1916年7月19日 三重軌道が運営を三重鉄道に移管
- 1944年2月11日 三重鉄道が三重交通に統合
- 1964年2月1日 三重交通より鉄道部門を三重電気鉄道に分離
- 1965年4月1日 三重電気鉄道が近畿日本鉄道に合併
- 1974年7月25日 日永~伊勢八王子間が集中豪雨で不通となり休止
- 1976年4月1日 正式に廃止
[編集] 隣の駅
[編集] 駅跡
駅跡には同名のバス停が立っている。なお、同駅の駅名標は廃止後、近くにある清酒工場に寄贈され、現在も掲げられている。