富樫氏
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富樫氏(とがしし)は、藤原利仁に始まるといわれる氏族である。室町時代に加賀国(現在の石川県南部)を支配した守護大名である。
勧進帳で有名な富樫左衛門(富樫泰家)は、この富樫氏の人物である。
現在の野々市町に館を構えていた。『野々市じょんから』は、富樫氏の治世を称えた17番まで歌詞のある民謡である。
富樫高家が、1335年(建武2)、加賀国の守護職につき、富樫政親が、1488年(長享2)、高尾城で加賀一向一揆に攻め滅ぼされる(長享の一揆)までが、富樫氏の加賀国支配時期である。政親が死んでからは、一揆により、名目上の守護富樫泰高が担ぎ出された。
富樫家室町期当主変遷表
富樫高家【一】
富樫氏春【二】
富樫昌家【三】
富樫満春【四】※北半国守護
富樫満成【五】※南半国守護
富樫持春【六】
富樫教家【七】
富樫泰高【八・十・十五】
富樫成春【九・十一】※前期は北半国守護、後期は南半国守護を担当した。
富樫政親【十二・十四】
富樫幸千代【十三】
富樫稙泰【十六】
富樫晴貞【十七】
富樫泰俊【十八】