寺久保友哉
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寺久保友哉(てらくぼ ともや、1937年6月4日 - 1999年1月22日)は、小説家・精神科医。
[編集] 来歴
東京都出身。北海道大学医学部在学中より、同人雑誌「くりま」に小説を発表し始める。なお「くりま」同人には渡辺淳一・高橋揆一郎などがいた。京都大学で研修後、札幌市中央区に「オフィス街クリニック」を開業し院長として診療に当たるかたわら、小説を書き続けた。1976年から1977年にかけ芥川賞候補に連続4回ノミネートされたが、いずれも受賞には至らなかった(第75回『棄小舟』、第76回『陽ざかりの道』、第77回『こころの匂い』、第78回『火の影』)。1986年、精神病・神経症に関するコラムを北海道新聞に連載している(全51回)。また1978年発表の『翳の女』は、1987年に『恋人たちの時刻』のタイトルで映画化。澤井信一郎が監督し、野村宏伸・河合美智子・真野あずさらが出演した。2004年にはDVD化されている。
北海道(特に札幌市とその周辺)が舞台となった恋愛小説や、精神科にまつわる小説を残した。
[編集] 受賞歴
- 1974年 第8回北海道新聞文学賞 - 『停留所前の家』
[編集] 著書
- こころの匂い
- 停留所前の家
- 飾り縫い
- 恋人たちの時刻
- 恋人たちの季節
- 愛は炎のように
- 蕪村の風影
- こころを育てる 飛んでけ神経症