少年アシベの登場人物
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少年アシベの登場人物 (しょうねんあしべのとうじょうじんぶつ)は森下裕美の漫画作品である『少年アシベ』及び続編の『COMAGOMA』に登場する人物の一覧である。当作品の概要については少年アシベの項目を参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- ※「声:」はアニメ版のキャスト
- ※『COMAGOMA』のみの人物も含んでいる。
目次 |
[編集] 芦屋一家
- 芦屋 アシベ(あしや あしべ)
- 声:高山みなみ(OVAのみ)→坂本千夏
- 小学1年生(続編『COMAGOMA』では2年生に進級)の少年。ゴマちゃんの飼い主。年上・年下などの年齢を問わず各方面に仲良しの友達がとても多い。
- 一人称は「オイラ」。元気いっぱいで聞く者が驚くほど声が大きい。夜中に寝ている最中に怖い夢を見て突然大きな声で泣き出してしまい、芦屋家周辺の広い範囲の住人が大きな泣き声に驚いて次々と起きてしまったり、授業中に居眠りをしていて、寝言が大きすぎて授業に差し支えたりしたこともあった。
- 中華料理店「王々軒」の娘、両々(リャンリャン)も年上の仲良しの友達の一人であり、初めて出会ったきっかけは、ある日アシベは、アシベの母ちゃんからおつかいを頼まれ、松本伊代の『大人じゃないの』を(アニメでは、おつかいを頼まれた料理の材料であった「♪豚コマ300~豚コマ300~豚コマ300~安い方!」と)大きな声で歌いながら道路を歩いていたところ、道端で両々に絡んでいた人相の悪い連中はアシベの大きな歌声に驚いて次々と倒れ、両々をアシベが知らず知らずのうちに助けたことで、それ以降、両々をはじめ、両々のパパやリコやアッキーなどの王々軒の人々とも仲良しの友達となるきっかけとなった。
- ゴマちゃん
- 声:こおろぎさとみ
- ゴマフアザラシの赤ちゃん。芦屋家の家族の一員であり、アシベの弟的な存在でもあるが、アシベの父ちゃんには枕や手拭きの代わりにされたり、アシベの母ちゃんにもクッション代わりにされたり時々いたずらをされたりなど、散々な扱いを受けることも多く、また、外にいる野良猫に襲われることもしばしばである。
- 人間と一緒に暮らしているせいか、自分のことをゴマフアザラシの赤ちゃんでなく人間の赤ちゃんだと思い込んでおり、そのうちに2本足が生えてアシベのようになって、大きくなったらアシベの父ちゃんや母ちゃんのような大人の人間になると思い込んでいたり、ゴマフアザラシの赤ちゃんであるにもかかわらず、人間と同様に、喜怒哀楽を顔の表情に表し、眉毛が吊り上ったり垂れ下がったりなど、人間と同じ思想や知識を持って行動してようとしている可愛らしさがある。
- 好きな食べ物は、生魚で、刺身や寿司も好きである。その他には、ミルクやアイスクリームやかき氷・イチゴやバナナやブドウ・焼き鳥や王々軒のアッキー特製メニューの「ゴマちゃんスペシャル」などがあり、嫌いな物は、犬と猫・豆腐など。
- アシベの父ちゃん
- 声:石丸博也(少年アシベ初期のみ)→龍田直樹
- アシベの父であり、建築会社に勤めている大工である。
- 庶民的感覚であり普段の言葉遣いや挨拶もべらんめぇ口調であり、食いしん坊な面もあるが、実はケンブリッジ大学を卒業し大金持ちの豪邸で育った芦屋財閥の御曹司である。若い頃は美術作品の評論を行っていた。
- 居住しているアパートを承諾もなしに、勝手に増改築して大家を困らせている。
- アシベの母ちゃん
- 声:佐々木るん(少年アシベ)→堀越真己(少年アシベ2)
- アシベの母であり、エプロンを掛けてサンダルを履き、ちょっと古風な庶民派の所帯染みた主婦である。
- 性格はいたって真面目で良識的だが、時々、ゴマちゃんにいたずらをすることもある。
[編集] アシベの父ちゃんの仕事仲間
後の『COMAGOMA』より、娘の誕生をきっかけに、豪華客船の船長を辞めてアシベの父ちゃんを頼りに大工に転職したまおちゃんのパパが加わっている。
- 親方
- 声:小林通孝(現・新田三士郎)
- アシベの父ちゃんが勤めている建築会社の親方(社長)である。
- タカ
- アシベの父ちゃんが勤めている建築会社の同僚の大工仲間である。通称、タカさん。
- エイジ
- 声:茶風林
- アシベの父ちゃんが勤めている建築会社の大工仲間であり、後輩の弟子でもある。
- 先輩の大工であるアシベの父ちゃんを「アニキ」と呼び尊敬している。
- 上原 さくら(うえはら さくら)
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの父ちゃんが勤めている建築会社の事務員であり、後に大工のエイジと恋仲になる。
[編集] アパートの住人
- 大家
- 芦屋家の住むアパートの大家。夫婦でアパートを経営している。アパートを勝手に改築する芦屋家が悩みの種。書道を趣味としており、出店の金魚すくいの看板を頼まれるほど。
- 大家のおばさん
- 声:仲須友香
- 芦屋家の住むアパートの大家の妻。何かと騒ぎを起こす芦屋家に苦労している。
- 隣の浪人生
- 芦屋家の隣に住んでいた浪人生であり、麻雀好きである。他人に迷惑をかけるのもかけられるのも嫌で、騒がしい芦屋家を迷惑に思っていた。両親は青森県に在住している。後に大学に合格しアパートを去った。
- 山田(やまだ)
- 『少年アシベ』連載末期に浪人生と入れ替わりで芦屋家の隣に引っ越してきた男性。芦屋家の住むアパートに引っ越したきっかけは、物件を見て回っていた際に隣から聞こえてきた「キュー」という声の正体(ゴマちゃん)が気になったため。浪費癖があり、巨大なクリスマスツリーやクリスマスケーキを衝動買いするなどかなりの変わり者。芦屋家や坂田新一に興味津々だが、興味を持たれすぎて迷惑に思われている。犬好きで、多くの犬を知り合いに持つ。
- 既婚で、長男夫婦にワニを飼うことを反対されたため家出していた。その後もと住んでいた家に戻り、山田の住んでいた部屋には娘のリンダが住むことになった。好きなテレビ番組は2時のワイドショー。
- 実は彼とその家族は別作品『ゴージャス父』(短編集『カッパ天国』収録)の登場人物で、本作に登場したときは『ゴージャス父』の連載後であり、クロスオーバーとなっている。
- 山田 リンダ(やまだ りんだ)
- 山田の娘。容姿も言葉遣いも大人っぽい女子高生だが、自活能力はゼロに近い。後に自立し山田の住んでいた部屋に引っ越した。坂田新一が一目惚れした。愛馬「よど号」を飼う。8巻の後半で初出だが、引っ越したのか、続編『COMAGOMA』には登場しなかった。
[編集] アシベの祖父母
- アシベのじいちゃん(父方)
- 声:中博史
- アシベの祖父(アシベの父ちゃんの父ちゃん)。芦屋商事の社長で大金持ちであり、変わり者で金に糸目をつけない豪快な性格である。やることなすことスケールが大きく、早乙女に健康のためキャッチボールを勧められてわざわざ月例キャッチボール大会を開催したり、アシベの父ちゃんの仕事場である建築中の現場(家)に立ち寄った際に、大工仲間たちを車で送迎するために何台もの車を用意したりするほどである。オートバイのサイドカーに乗り、運転手とともに暴走族の集会に参加するなど、突然突拍子もない行動に出ては社員たちを困らせている。負けん気が強く、すぐ他の金持ちに対抗意識を燃やす。
- アシベのじいちゃん(母方)
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの母ちゃんの父で、アシベの祖父にあたる。隣町に住む。アシベの父方のじいちゃんとは対照的に平均的な庶民派の生活をしている。天然なところがあり、おおざっぱで楽天家。
- アシベのばあちゃん(母方)
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの母ちゃんの母で、アシベの祖母にあたる。隣町に住む。アシベの父方のじいちゃんとは対照的に平均的な庶民派の生活をしている。趣味はガーデニングでコンニャク料理が好きである。
- 子供たちのおやつとして、かなり大きなサイズの羊羹(ようかん)をご馳走することが多く、子供たちの間からはとても不評である。
[編集] 芦屋商事とその関係者
社長であるアシベの父方の祖父については、上記を参照。
- 早乙女(さおとめ)
- 声:飛田展男
- 芦屋商事の社員。仕事面でも優秀である上に気だてが優しく良識的だが、怒ると完治もたじろぐほどに興奮し、職場で居眠りしていた吹田を素手で殴ろうとしたこともある。ペッペッペッに好意を抱いているが、なかなか言い出せないでいる。芦屋社長の側近にいることが多くしばしばつきあわされている。
- ペッペッペッ・ソーランアレマ
- 声:かないみか
- 芦屋社長(アシベの父方のじいちゃん)の秘書。芦屋社長自ら秘書を募集し、大多数の応募の中から採用された、ギリシャ人の美人秘書。男性社員からの人気も高い。
- 通常ではめずらしい「ペッペッペッ・ソーランアレマ」という名前は、周りからも笑われたりからかわれたりする事も多く、ペッペッペッ本人も自ら自分の名前を名乗りたがらない事から、芦屋商事の社内会議で別な愛称(「ギリシアの人」や「秘書の人」など)が考案されたこともあったが、結局は「ペッペッペッさん」の愛称で落ち着いた。
- 変わり者の芦屋社長(アシベの父方のじいちゃん)には秘書として少々困惑しているが、『少年アシベ』後期では、さらに変わり者の三好礼子の面倒も見ることとなる。
- 白鳥 かれん(しらとり かれん)
- 声:深水由美
- 芦屋商事の社員。有能な上に社内で指折りの美人で男性社員からの人気も高いが、男勝りで男性社員も頭が上がらない。無類のギャンブル好きで麻雀に強く、彼女の同僚(主に早乙女・完治・味田)はよく麻雀に付き合わされる。
- 越 完治(こし かんじ)
- 声:茶風林
- 芦屋商事の社員。八百屋の息子。言葉遣いが悪く仏頂面で乱暴な性格だが、無類の猫好きで女性よりも猫が好き。猫といる時のみ普段見せない笑顔を見せる。
- たまたま入社試験時に、既に完治と知り合いの関係であったアシベとゴマちゃんが芦屋社長(アシベの父方のじいちゃん)のいる芦屋商事に遊びにきており、芦屋社長とアシベとゴマちゃんは芦屋商事に入社試験受験者をマジックミラー越しに事前観察していたが、アシベはいち早く「完治君だ 完治君」と入社試験に来ていた完治を発見。ネクタイもせず極めて悪い態度で試験に臨んでいた完治だが、アシベの知り合いであることから「こいつは、好きになるかもしれないから採用しておこう」と芦屋社長の気まぐれで採用された。
- 意外にも恐がり&マザコンで危機が迫ると「おかあちゃーん!」と叫ぶ癖がある。
- 大学時代はアイスホッケーの選手で、そのころから行動をともにした平野も芦屋商事の社員となった。
- 完治の母
- 越完治の母。八百屋を営んでおり、息子の完治と違って真面目で優しい性格である。言葉遣いが悪く、いつも仏頂面で乱暴な性格の完治に頭を悩ませている。
- 平野(ひらの)
- 完治の大学時代からの友人。完治と一緒に芦屋商事に入社。味田が芦屋商事に入社してからは殆ど出番が無くなってしまった。
- 味田(あじた)
- 声:鈴木勝美
- 芦屋商事の社員。芦屋商事の入社試験の時に、同時に待機していた隣の女性をジロジロいやらしく見ていた味田の態度に、マジックミラー越しに事前に観察していた芦屋社長(アシベの父方のじいちゃん)が「あいつもきらい!!」との判断で入社試験に落ちた。
- しかし、完治が採用され自分が不採用になったことに味田は納得できず、悔しさと逆恨みから、完治の家の八百屋に出向き店番をしていた完治の目の前で売り物の大根に傷をつけたり、芦屋商事に何度も出向いて社長に直談判を繰り返したことで晴れて入社が叶う。しつこい直談判が原因で完治に殴られており、違う部署に配置してほしいと社長に頼み込んだが却下、完治と同じ部署でしかも机が隣となる。完治にはいつもいじめられてつらい思いをしているが、それでも完治と一緒にいることが多い。完治に陰湿な仕返しをすることもある。
- タラコ唇に眼鏡をかけた地味な顔だが、眼鏡を外した寝顔は美しい。陰険な性格であり、そのため人から嫌われ、災難に遭うことが多い。会社に慣れてくると図々しさが増長し、特に吹田には態度が大きかった。また初期の一人称は「僕」であったが末期には「俺」に変わっている。
- 1円玉と5円玉以外の貨幣や紙幣に、自分の名前(味田)と住所(○○町○○番地)と電話番号(○△□-○○○○)を書き記す変わり者である。
- 行きつけの喫茶店のウエイトレスに恋をしているが、そのウエイトレスには非常に迷惑に思われている。
- 森下の多くの別作品でもそっくりなキャラクターがスター・システムとして登場している。
- 山本 アキラ(やまもと あきら)・山本 マサル(やまもと まさる)(声:小野健一)
- 芦屋商事の双子社員。アキラが兄でマサルが弟。顔がまったく同じな双子で、身長・体重・血圧・視力・血糖値・ほくろの数まで同じ。そのためよく漫才をやらされる。2人で1人前の能力しかなく、職場の作業机も1脚しか用意されていない。就職浪人をしていたが、芦屋商事主催のアシベの誕生パーティーのマジックショー(大脱出マジック)をさせるために社長が入社させた。
- 登場からしばらくは完治や味田らと共に登場することが多かったが、双子であるのがネックとなったのか出番が減った。
- あづみ
- 芦屋商事の社員。平均的な女性社員だが、味田・山本兄弟など容姿の醜い人に対しては異常に冷たく、歯に衣着せぬ物言いをする。包丁さばきだけはプロ並みに上手い。どういう訳か完治と仲が良い。
- 真理子(まりこ)
- 芦屋商事の社員。ややぽっちゃりした体型。あづみと一緒にいることが多い。化粧前と化粧後では自分でも自覚するほど顔が違う。
- 吹田(ふいた)
- 芦屋商事の社員。童顔・小柄で幼い行いが多いが、28歳のバリバリのキャリアウーマンで力量を買われて中途採用された。たいへんな食いしん坊で、お菓子を食べながらでないと仕事に着手できない。勤務態度はかなり悪く、めったなことでは女性に手を上げない早乙女に殴られたことがある。語尾に「っち」をつけて話す。
- チュッ太(ちゅった)
- 吹田の飼うネズミ。顔は吹田にそっくり。他人の家の食べ物を盗み食いして食事を済ましている。
- 木村(きむら)
- 芦屋商事の社員。気が小さく自己主張が苦手で、いつもビクビクしている無口でシャイな男性。その反動で急に饒舌になったり、電車で痴漢に遭っている女子高生のために自ら悲鳴をあげたり、ファスナーを閉め忘れている女性を気付かせまいと気絶させたりなど突拍子もないことをして周囲を呆然とさせることも。美の基準は松田聖子。
[編集] 吉田食品
- 吉田(よしだ)社長
- 冷凍食品会社「吉田食品」の社長。芦屋社長(アシベの父方のじいちゃん)とは出張旅行で親交を深めた。関西在住で関西弁を話す。アシベに「映画を見せる」と言って見せたのが会社案内のビデオだったりと、芦屋社長とは対照的にケチ。トラブルメーカーの三好礼子に手を焼いている。
- 三好 礼子(みよし れいこ)
- 吉田社長の秘書。美人だが、出勤前にスカートを穿き忘れるほどのドジ。知らず知らず行く先々でトラブルを起こしてしまう。麻雀初心者であるにもかかわらず、白鳥かれんに勝ったことがある。
[編集] アシベの親友とその家族
- 麻原 遊馬(あさはら ゆうま)
- 声:丸尾知子
- アシベと同じクラスの親友。クール・ロマンチストで大人っぽく、小学生なのにかなりの苦労人である。母親思いな面も見せる。生魚やニンジン、キャビアが苦手。
- ゆうまのママ
- 声:鈴木みえ(少年アシベ)→高乃麗(少年アシベ2)
- ゆうまの母。美人女優。外見も派手だが性格も派手である。
- 炊事や洗濯などの家事が苦手というかまったくできず、いつも息子のゆうまに任せっきりである。
- 天地 まお(あまち まお)(声:かないみか)
- アシベと同じクラスの親友。数秒経ってから反応するほど反応が遅く、「フゥー」としか話すことができず無表情であり、おとなしく恥ずかしがり屋であるが、たまに強情な表情をしている時もある。水泳と運動が苦手である。
- 乗り物酔いしやすい体質であり、車に乗って酔ってしまうのはもちろんのこと、自転車を運転したり、ローラースケートに乗ったりしても酔ってしまう。顔はゴマちゃんにそっくりである。
- 天地 真子(あまち まこ)
- まおちゃんの妹。続編『COMAGOMA』にて登場する。
- 真子の名は兄のまおちゃんが命名した。
- まおのパパ
- 声:宮田浩徳
- まおちゃんの父。豪華客船の船長を務めているため家にいることは少ない。ギャンブラーでアシベの父とパチンコ屋で同席したことがある。サカタの両親とは同期で、幼少時はいじめられっ子だった(サカタの母にいじめれていた)。いびきが大変うるさいためまおの母が録音していたりした。
- 続編『COMAGOMA』では、長女の出生に伴い緊急帰国、その後、アシベの父ちゃんを頼って大工に弟子入りし転職した。
- まおのママ
- 声:水谷優子
- まおちゃんの母。まおちゃんを溺愛しており、めったなことで叱ったりはしない大甘な母親。しかし実弟の秋雄に対しては別で、おおよそ実の弟とは思えないほどのむごい扱いをしている。料理が得意で来客時にご馳走をしばしば作る。
- 秋雄(あきお)
- 声:小林通孝
- まおちゃんの母の弟で、まおちゃんの叔父にあたる。大学生。意地が悪くひねくれている性格。女にモテない上に天地一家からものけ者にされる不幸な男。一人暮らしをしているが、しばしば天地家に居候していたりする。弱者である甥のまおに意地悪をするため天地一家からは嫌われている。
- 幼少時の顔はまおそっくりであり、それを知ったまおは深く落ち込んだ。
- 坂田 新一(さかた しんいち)
- 声:江森浩子
- アシベと同じクラスの親友。通称サカタ。いじめっ子でアシベとは永遠のライバルであり喧嘩もするが、後にアシベとは仲が良くなり、一緒に学校帰りにコロッケを食べ歩いたりしたこともある。自分の気に入っているものに対しては一途なところがある。美人にはよく鼻の下を伸ばす。性格の変わり果てた兄を嘆いているが、兄を気遣う優しい一面も見せる。
- 坂田の兄
- 声:鈴木みえ(少年アシベ)→高乃麗(少年アシベ2)
- サカタの2歳上の兄。サカタも誇る上級生のいじめっ子だが、ゴマちゃんに夢中になって以来いじめっ子の影は跡形もなく消えてしまった。ゴマちゃんを喜ばせるためにいろいろなプレゼントを考え出しているが、どれもこれも失敗作ばかり。ゴマちゃんが虫歯になり原因は自分だと知りショックを受け、しばらく寝食を忘れたことがあった。
- アシベとの初対面の際、当初は元気のいい転入生のアシベと決闘するつもりで、サカタの弟を通じて学校の校庭の裏にアシベを呼びつけた。アシベと一緒だったゆうまやまおちゃんは、上級生のいじめっ子であるサカタの兄を怖がっていたが、アシベは一切怖がりもせずに、スガオ君から教わった必殺技である暴漢撃退法「博愛固め」でサカタの兄に強く抱きつき、逆にいじめっ子であるはずのサカタの兄自身が逃げてしまい、ゆうまやまおちゃんを驚かせた。それからはアシベに対して一目置くこととなり、ゴマちゃんを知ってからはアシベと喧嘩をする弟の新一(サカタ)をとがめるほど仲が良くなっている。その後、帰国したスガオに再び博愛固めを受けることとなる。
- 坂田の父
- サカタの父。まおちゃんのパパとは同期で、幼少時いじめられっ子だったまおちゃんのパパを慰めるために、自らまおちゃんのパパからいじめられる役を買って出ていた。今でもまおちゃんのパパは、サカタの父に暴行を加えることがある。
- 坂田の母
- サカタの母。初登場が連載終了間際だったため、主に続編『COMAGOMA』にて登場。幼少時はいじめっ子で、特に同期であったまおちゃんのパパをよくいじめていた。
- 健司郎(けんしろう)
- サカタの親友。髪型も顔も女の子っぽいが実は男の子で、サカタはそれを知らず一目惚れしてしまった。
- 荒川 ユミコ(あらかわ ゆみこ)
- 声:こおろぎさとみ
- アシベと同じクラスの親友。優しい女の子だが怒ると怖い。撮影にかまけて娘の危険を顧みない父に反感を持つ。
- 荒川 ルリコ(あらかわ るりこ)
- 荒川ユミコの妹。やはり父のビデオカメラの餌食となった。ユミコ同様父に反感を持つ。
- ユミコの父
- 荒川ユミコの父。新聞社に勤務。かなりの子煩悩で、いつも娘をビデオカメラで撮影してばかりいるため妻や娘を困惑させている。アシベたちと遊んでいるところを撮影する際、ユミコやルリコが引き立つようにするため、アシベたちの動作に対し干渉することがある。娘の記事を新聞に掲載しようとして上司に怒られたことがしばしばある。
- ユミコの母
- 荒川ユミコの母。容姿はユミコ・ルリコに似ている。
- 小池(こいけ)
- アシベの親友。勉強熱心で眼鏡をかけた典型的な優等生タイプの少年。1年の頃は安西先生の教え子だった。
- 加藤 マコ(かとう まこと)
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの親友。アシベとは違う隣町の小学校に通う小学2年生。アシベをライバル視している。男っぽい性格で女の子扱いされるのを嫌い、普段は女の子の服装でなく男の子の服装をしている。寂しがりやの愛犬ゴローを飼う。
- ゴロー
- 続編『COMAGOMA』にて登場。加藤マコトの飼っている犬。ブルテリアのオスで1歳。気が弱く寂しがりや。ゴマちゃんとは仲が良い。
[編集] 小学校の教諭とその関係者
- 南(みなみ)先生
- 声:水谷優子
- アシベの通う小学校の教師。アシベのクラスの担任教師。未婚の上老け顔であることを気にしているが(吹田よりも年下)、正義感が強く真面目な性格で児童を思いやる優しい先生。眼鏡を外すとアシベの母ちゃんにそっくりである。安西先生に敵対心を抱くことも。
- 安西(あんざい)先生
- 声:麻見順子
- アシベの通う小学校の教師。アシベの隣のクラスの担任教師。右目に泣きぼくろがある。かなりスパルタンな所がある。サカタ(坂田新一)はよく鼻の下を伸ばしていたが、山田リンダの登場によって興味をなくし、そのサカタにおばさん呼ばわりされたことがきっかけで結婚した。
- 天堂(てんどう)先生
- 声:飛田展男
- アシベの通う小学校の体育教師。運動神経抜群で非常な筋肉質。真冬でも半袖の服を着ており、筋金入りのスポーツ好きである。鈍感で物忘れが激しく、よく南先生に怒られている。公園の噴水で泳いだりする変わり者である。多くの女性をナンパしているが、これらの性格が災いしてことごとく別れを告げられている。頭はかなり悪く深い考え事をすると眠ってしまう。目立ちたがり屋で母親参観の際に多くの父兄に注目された。シャンソンが好きだが歌はかなり音痴である。
- 佐藤 千里子(さとう ちりこ)先生
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベのクラスの担任教師。体育会系で男性にモテる。常にTシャツとジャージの個性的なスタイルである。後に、愛称「ついてない君」と結婚する。
- もとは『ここだけのふたり!!』のキャラクターで、ついてない君との間に1男2女をもうけていた。
- 星野 いづみ(ほしの いづみ)先生
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの通う小学校の教師。性格は穏やかでマイペースである。重機(建設機械)マニアであり、自宅にはパワーショベルのバケットをソファーの代わりに置いており、少々変わり者の一面もある。
- 大宅 真也(おおや しんや)先生
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの通う小学校の教師。平凡な先生だが、カブトムシの幼虫の孵化に情熱をかける昆虫マニア。
- 校長先生
- 続編『COMAGOMA』にて登場。アシベの通う小学校の校長。常に派手で個性的な格好をしていて、目立ちたがり屋であり小学校の校長としてかなり変わり者である。
- 教育者としての理想が高いがいつも空回りしてしまう。
- まゆみ
- 声:江森浩子
- 女子大生。天堂先生の第一の恋人。変わり者で無神経な天堂先生と別れたがっていた。天堂先生には田舎の実家にまで追跡された。
- かしこ
- まゆみの女子大の同僚。たらこ唇で天堂はあまり興味を示さなかった。
- 別作品『なんでもないの』に同様の人物が存在している。スター・システムか?
- エリカ
- 看護婦。天堂先生の第二の恋人で、天堂先生が骨折し入院した病院で知り合う。
- マサコ
- 天堂先生入院先の病院に入院していた患者。天堂先生の第三の恋人。高熱に苦しんでいたが後に回復し、エリカたち看護婦に「天堂先生には星になったと言ってください」と言い残し退院した。しかし街で天堂先生に鉢合わせになり、死んだマサコのそっくりさんと勘違いされ、結局天堂先生と交際する羽目になる。
- ノリコ
- 声:川村万梨阿
- 「いらっしゃいませ」「買っちゃえ、買っちゃえ」が口癖のデパートの店員。天堂先生の第四の恋人で、ナンパしにくる天堂先生の弱みにつけ込んでいろいろなものを押し売りしていた。特に天堂先生が滅多に着ないスーツ等を大量に押し売りしていた。またポロシャツ派の天堂先生に「ポロシャツにネクタイをしてもいいの?」の質問に「はい」と答えた。その後コンビニの店主と結婚し退社。
- 鱶田(ふかだ)
- 声:かないみか
- 天堂先生に恋をしている女性。童顔で小柄だがすでに20歳を過ぎている。天堂先生に会うため小学校に闖入したりもするが、天堂先生にはいつも使い走り扱いされている。しばしば安西先生からアドバイスを受けている。酒癖が悪い。つきあいがエスカレートするにつれ陰険な行動に走り、他の女性を出しに使い天堂先生をだます行動に出る。
- 北尾 ミオ(きたお みお)
- アシベの学校の教育実習生。態度がかなり大きく、私生活について児童相手に質問を投げかけたりする。鱶田に対して小学生と間違えただけでなくかなりきつい態度をとる。
- ゴマちゃんを預かるといって母ちゃんが誘拐と誤解した時の女性もそっくりであるが同一人物であるかは不明。
- 別作品『なんでもないの』にてよく似た人物が登場している。スター・システムか?
- ついてない君
- 続編『COMAGOMA』にて登場。幸運に巡り会えない人のためこんなあだ名をつけられている。佐藤先生の彼氏であり、その後佐藤先生と結婚する。実は彼ももともとの姓が佐藤。
[編集] 阿南一家
- 阿南 スガオ(あなん すがお)
- 声:鈴木みえ(少年アシベ)→高乃麗(少年アシベ2)
- アシベと同じクラスの親友。無口で無表情。鋭い目は父親似。アシベと同じ所に住んでいてとても親しかったが、芦屋家はそれまで住んでいた一軒家を売却し隣町のアパートに転居してしまい、アシベと離れ離れとなり寂しい日々を送っていた。
- その矢先に、父親の転勤のためにネパールに転居し、さらにフランス領の孤島であるコラコラ島(架空)に転居することとなってしまう。アシベと離れ離れになっていた頃は、スガオのママに作ってもらったアシベ人形を片時も放さないほどアシベを恋しがっていた。アシベに暴漢撃退法博愛固めを伝授した。
- 『少年アシベ』終盤で無事日本に帰国、続編『COMAGOMA』ではアシベと同じ町へ移住し、アシベの通う小学校のアシベと同じクラスに編入した。
- スガオのパパ
- 声:小野健一
- スガオの父。転勤を言い渡されることが多く、家族を振り回す。ネパール在住時には、山中ですぐに道に迷い遭難することが多くやや方向音痴である。のんきな性格。
- スガオのママ
- 声:川村万梨阿
- スガオの母。優しい性格だが、スガオのパパが「もうすぐアシベくんに会える」と言ったのが嘘だと聞いたとき、スガオのパパをビール瓶で殴り、ケガを負わせたこともある(その後スガオはそれまでの寝ていなかった分とショックで1週間眠り続けた)。転勤で家族を振り回す夫と居候し続ける家庭教師が悩みの種。
- カルロス
- 続編『COMAGOMA』にて登場。阿南家に飼われているカエル。
- 家庭教師
- 声:西川幾雄(少年アシベ)→中博史(少年アシベ2)
- スガオの家庭教師。ネパールの聖者だが修行はめったにしない。日本語が堪能(実は日本人ではないかと阿南夫妻も疑っている)であることから、ネパールの学校の授業についていけないスガオのために両親が依頼。しかし次第に厚かましい性格になり、一応スガオの勉強はきちんと見るものの、ろくに家事も手伝わずに阿南宅に居候し続けるため阿南家の人々から迷惑に思われている。阿南家がコラコラ島に転居した際も同行したが、日本帰国の際は「知人の女性の水着姿が見たい」という理由だけで島に残留することに。
[編集] ネパール
- お師様
- 家庭教師の師匠。唯一神と交信できる徳の高いネパールの行者だが、その割に雪山で遭難したり、阿南家のクリスマスパーティーに隠れて参加したりしている。
- チット
- 声:深水由美
- スガオのネパールでの親友。阿南宅に通う少女で、たまに喧嘩もするがスガオのことが好き。少々嫉妬深いところがあり、スガオにまとわりつくイエティを嫌っていた時期もあった。
- イエティ
- 声:鈴木勝美
- ネパールの山の守り神であるイエティの子供。スガオのことがたいそう気に入って、阿南宅に住み着いた。アシベやゴマちゃん、チットに焼きもちを焼くことも。後に小イエティたちを育てるために山へ帰った。家庭教師に対しては冷たい。
- 小イエティ
ある日阿南宅前に群れていた小さなイエティの大家族。体は小さいが、髭を生やした父と乳の腫れた母がいる。山でイエティと仲良く暮らしている。
- 不良少年たち
スガオのネパールでの親友。不良少年三人組。しかしやることは「ユキヒョウの子をさらってくる」「でんぐり返しをする」などたわいないことばかり。チットはスガオが彼らと関係を持つことを快く思っていないが、スガオの両親は不良少年たちのやることがやることなので、とがめる気はなかった。
[編集] コラコラ島
- ボラ
- フランス領の孤島コラコラ島に住む少女で、スガオの親友。漁が上手で、ワイルド・淡泊な性格。「ボア」というヘビを飼っている。13歳にもかかわらず大人顔負けのスタイルの姉がいる。
- ボア
- ボラの飼っているヘビ。気が弱く泣き虫で、ギーコから暴行を受けてばかりいる。
- チュリー
- 阿南家のコラコラ島でのホームヘルパー(この場合「お手伝いさん」)。5ヶ国語を話せ日本語も達者だが、日本人観光客の「~だしぃ」という乱れた言葉遣いから日本語を習ったため、語尾に「だし」とつけて話す。太り気味なのを気にしている。ギーコを「悪魔の鳥」とみなし嫌う。
- ギーコ
- スガオがコラコラ島で飼っていた小鳥。「ギー」「ギャー」などの金切り声の鳴き声からこの名をスガオの父に命名された。獰猛で、気に入らない相手に頭突きやキックなどの暴行を加えることもある。よくボアをいじめている。阿南家が帰国する日に空を飛べるようになり、同行せずコラコラ島に留まった。
[編集] 王々軒とその関係者
アッキーや西尾ヒトシは作者・森下の初期の作品や『ここだけのふたり!!』にもクロスオーバーで登場している。
- 両々(リャンリャン)
- 声:川村万梨阿
- 王さんの娘。中華料理店「王々軒」(わんわんけん)で働いている。西尾ヒトシに思いを寄せている。
- なお、アシベとの出会いは、両々自身が出前に出かけている最中に道端で人相の悪い連中に襲われていたところを目の前を歩いていたアシベの大きな歌声に人相の悪い連中が去っていき、知らず知らずのうちにアシベに助けられたことがきっかけであった。前髪以外は幼い頃から殆ど切ってなく、実際には壮絶な長さであるがその正体は不明。
- 王(ワン)さん
- 声:茶風林
- 両々の父。王々軒の店主。小柄で犬の耳のような髪型のため、よく犬に間違えられる。
- リコ
- 声:麻見順子
- 王々軒でアルバイトをしている短大生。ベビーシッターやレストランのウェイトレスを経て王々軒に編入した。初期は水が欲しい客に対し「好きなだけどうぞ」と厨房の蛇口に案内したり、腹痛に苦しむ客を「面倒だから」と外に出そうとしたりするなど軽薄な言動も多かった。初対面のころアッキーのことが好きになれなかったが、次第に恋仲になる。
- 髪の毛を一方の真横に縛っているため、ゴマちゃんが初めてリコに対面した際、「頭に尻尾が生えている」と思い怖がっていた。
- アッキー
- 声:塩屋翼(少年アシベ)→柏倉つとむ(少年アシベ2)
- 王々軒でアルバイトをしている男性。小柄だが立派な医大生。本姓は沢田(さわだ)。語尾に「の」「なの」とつけて話す。リコとは初対面の際「ケッ!」と言われ、それ以来互いに張り合っていたが、次第に二人ではにかみながら公園を歩くほどの仲になった。世話好きで、出前先にて風邪で寝込んでいた男性を、仕事中にもかかわらず一生懸命看病したことがある。
- 当初はゴマちゃんを見てて怖がっていたが、勇気を出してゴマちゃんを抱きしめたのをきっかけにゴマちゃんのことが好きになる。ある日、アッキーは元気のないゴマちゃんを見ていて、何とかしてあげたいと考えていたところ、ゴマちゃんの大好物である魚介類をふんだんに使った炒め物の特製メニュー「ゴマちゃんスペシャル」を考案し、早速料理したところゴマちゃんは大喜びし「ゴマちゃんスペシャル」を残すことなく全部食べて、それ以来ゴマちゃんが元気になった。それ以降、芦屋家では、ゴマちゃんの大好物として「ゴマちゃんスペシャル」をたびたび注文している。
- 西尾 ヒトシ(にしお ひとし)
- 声:小林通孝
- 謎の男性。服が嫌いで、いつもパンツ一丁にコートという典型的な露出狂スタイル。しかし、性格はとても親切で、雨に降られて困っていた両々にコートを渡し立ち去ったことがあり、それ以来両々が恋心を抱いている。王さんから怒られるのを避けるため、半裸でもできる仕事として近所の銭湯で掃除の仕事をしている(両々への手紙に「暖かいところで仕事を見つけて暮らす」とあったことから両々はどこか南の遠い街へ行ったと勘違いしたが、実際には単にお湯で暖かい銭湯のことを指しただけだった)。