川畑幸一
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川畑 幸一 (かわばた こういち)は、福岡県出身の空手家で、国際空手道連盟極真会館近畿地区本部長兼京都支部長。極真空手六段。柔道三段。
高校卒業後、極真会館総本部の若獅子寮に入寮し、大山倍達の内弟子となる。
第2回全世界大会ではオーストラリアチャンピオンのトニー・ボーデンら大型強豪外国人選手を次々撃破し、大山から“極真の牛若丸”と称された。
松井章圭とは二人が総本部道場生時代から親密であり、両者の関係は揺るぎない(松井が千葉支部から総本部道場の稽古に初めて参加した際、内弟子であった川畑と組手をし、川畑にKOされた出来事が松井の著書に記されている)。近時、全日本大会など各種大会の決勝戦などを主審として裁いている。常に縁の下の力持ち的存在に徹しているが、中村誠とともに松井極真を支える重鎮である。
京都支部長就任後は数多くの強豪選手を育ている。川畑の過去の主な弟子として、三明広幸(第6回・第11回全日本ウエイト制大会(中量級)優勝、現在は新極真会京都南支部長)、桑島靖寛(第20回全日本大会優勝、現在は全日本極真連合会香川県桑島道場師範)、小井義和(現在は全日本極真連合会心刀流富山県道場師範)らがおり、この3名は第4回全世界大会に出場した。現在の主な弟子としては、第8回全世界大会に出場した伊藤慎(第19回全日本ウエイト制大会(中量級)優勝、現在は極真会館岐阜支部長)、第37回・第38回全日本大会を2連覇した内田義晃がいる。全日本無差別級王者である桑島、内田をはじめ、数多くの弟子を各種大会で優勝もしくは上位入賞させている。
非常に熱心な指導で生徒の人気は高い。しかし、気分的なところも多く、すぐに怒りに達する性格である。全日本王者の内田には兄がおり、「天才兄弟」と言われていたものの、稽古中での些細なことから叱責を受け、そのまま辞めてしまったという話もある。また、支部の主将格であった某選手と世界大会に出場した某選手は、川畑との仲の不一致で退会してしまっている。
[編集] 主な成績
- 第10回全日本空手道選手権大会第8位
- 第11回全日本空手道選手権大会第7位
- 第2回全世界空手道選手権大会第8位
- 第1回西日本空手道選手権大会準優勝