府中駅南口市街地再開発事業計画
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府中駅南口市街地再開発事業計画(ふちゅうえきみなみぐちしがいちさいかいはつじぎょうけいかく、Fuchu Station south entrance urban redevelopment business scheme)は、東京都府中市の京王線府中駅高架化事業に伴う、南側市街地の第1種市街地再開発事業計画である。主に京王線府中駅南口から旧甲州街道の大國魂神社付近にかけての木造低層商業地区の防災のための区画整理事業と大型複合施設の建設が計画の中心である。再開発地区はAからFの6つの地区に分けられており、B地区、C地区がすでに開発を完了している。
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[編集] 計画概要
[編集] A地区(第一地区)
- 府中駅南口を出てペデストリアンデッキ右側の駅に最も近接している地区。
- 計画は遅れているが、府中駅南口第一地区再開発研究会が現在計画を選定中。府中駅南口A地区権利者の会が再開発準備組合を設立予定。
- 計画ではあるが、大型商業施設やホテル建設の案も出ている。
[編集] B地区(第二地区)
- 伊勢丹府中店とフォーリス、三井住友銀行府中支店が一体となった商業棟と、明治安田生命ビルのオフィス棟から形成される地区。大國魂神社と欅並木通りに最も近接している。
- 計画以前に存在した商店街の店舗の一部がフォーリスとして出店し、キーテナントとして伊勢丹府中店を誘致した。
- 平成5年12月に着工し、平成8年3月に竣工、計画は完了。
[編集] C地区(第三地区)
- 商業住居複合施設のくるる(グランタワー府中)が立地する、府中駅南口を出てペデストリアンデッキ東側の地区。
- 再開発の計画は早かったものの、準備段階において、開発前に区画内で最大地権者であった西友府中店が撤退したため、計画が遅れた。
- 府中駅南口第三地区市街地再開発組合による再検討の結果、商業住居複合施設の建設が決定し、キーテナントとして、TOHOシネマズとトイザラスの出店が決定され、計画が実行に移された。
- 平成14年に着工し、平成17年3月中旬に竣工した。
- 施設概要についてはくるるの項を参照のこと。
[編集] D、E、F地区
- 南口東側のD、E、F地区については、区画整理事業についてはほぼ終了しているものの、高層住宅化が進み、一部を除いてまとまった商業再開発はいまのところ計画されていない。
[編集] 計画の歴史
[編集] 概略
- 昭和49年3月:「府中駅南口再開発基本計画案」策定。
- 昭和51年12月:府中駅南口B地区とC地区に再開発準備組合発足。
- 昭和52年12月:府中駅南口地区公共施設整備計画の都市計画決定。
- 昭和55年2月:京王線府中駅付近連続立体交差化事業の事業認可。
- 昭和57年12月:A、B、C地区の第1種市街地再開発事業の都市計画が決定される。
- 平成3年4月:京王線高架化工事完了。
- 平成5年12月:府中駅南口B地区施設建築物の着工。
- 平成7年:C地区内から西友が撤退し、再開発計画の見直し始まる。
- 平成8年3月:府中駅南口B地区施設建設工事竣工。
- 平成10年3月:C地区の都市計画の変更が決定。
- 平成14年:府中駅南口C地区施設建築物の着工。
- 平成17年3月:府中駅南口C地区施設建設工事竣工。