拝大五郎
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拝大五郎(おがみ・だいごろう)は、『子連れ狼』及び『新・子連れ狼』の登場人物で子連れ狼こと拝一刀の子である。その容姿は、原作者の小池一夫が母親から譲られた幼児の姿をした博多人形を基に作画者の小島剛夕が描いたものといわれる。
[編集] 人物設定やストーリーなど
柳生烈堂の陰謀により、母・薊をはじめとする一族が殺害され、さらに拝家が取り潰されると、父・一刀とともにこれに復讐すべく江戸を脱出し、自身は箱車(乳母車)に乗り、それを父に押されながら全国を渡り歩く。
父と自分を除く一族が皆殺しにされたことや刺客を生業として全国を渡り歩く父と行動を共にするためか、普段はいたって無口で、発する言葉は父を呼ぶ時の「ちゃん!」くらいなものである。また、その目は普通の剣客では持つことの適わぬ眼・死生眼(ししょうがん)であるといわれる。父とともに多くの人々の死をその眼で見てきたからこそ死生眼を持つにいたったのである。
時には、栄養不足のために病気に倒れたり、父とはぐれたりすることもあったが、物語の最後では、父とともに江戸に戻り、八丁河岸で宿敵・烈堂と対決する父を見送り、一刀が力尽きると代わって烈堂を倒し、本懐を果たした。
[編集] 新・子連れ狼
2003年に週刊ポストに『新・子連れ狼』の連載が開始され、大五郎は再び冥府魔道の旅を行くこととなった。
[編集] 東郷重位との出会い
八丁河岸の決闘で一刀に代わり烈堂を倒した大五郎であったが、そこで一刀の遺体を守るうちに力尽きて倒れてしまう。たまたまそこに居合わせた東郷重位に助けられた大五郎は、一刀と烈堂の弔いを重位と済ませて、武者修行中の重位とともに再び旅に出る。しかし、重位の旧主・薩摩藩主島津家の廃絶を狙う老中・松平伊豆守の陰謀に巻き込まれ、再び冥府魔道を歩まざるを得なくなった。
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