掣圏真陰流
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掣圏真陰流(せいけんしんかげりゅう)とは、佐山聡が従来から提唱してきた市街地型実戦格闘技で1999年5月に創設された。旧名掣圏道。
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[編集] 概要
- 掣圏道時代は、ロシア人選手を多く招聘し、北海道地方を中心に興行を打っていた。佐山の弟子である桜木裕司、瓜田幸造の他に、現在K-1のリングで戦っているセルゲイ・グール、アースラン・マゴメドフ、マゴメド・マゴメドフ、シャミール・ガイダルベコフ、さらには、内田ノボル、高谷裕之なども出場していた。
- コンクリート上での戦いを前提としているため、地面に叩きつけられたら敗北、寝かされたら圧倒的に不利、という性質を持つ。そのため佐山は、相手に倒されずに勝つ、いわゆるミルコ・クロコップがPRIDEで見せた戦い方を、大分以前から提唱してきた。ここにも、「人より20年早い」といわれる佐山の性質がよく表れている。道着は、日常における市街地での格闘を想定しているため、スーツを模した、非常に特殊なものになっている。ちなみに、佐山は「侍の精神を持っていない選手はやらなくていい」と述べており、掣圏真陰流の目的は「真の日本精神を復活させること」と考えている。
- 掣圏真陰流本部道場である「興義館」を2006年8月に東京都文京区本郷にて開設。格闘技以外にも「士禅」と呼ばれる自己催眠術も習え、佐山自身が行う「ヒプノセラピー」なる催眠セラピーも受けられるマルチな道場である。
- 道場の師範クラスではない一般生徒はみな「初代タイガーマスクの子供」を意味して、子タイガーと言う。
[編集] 階級の帯
下から順
- 白帯:最下級の帯で正式な門下生として認められず仮門下生と扱われている。
- 黄帯:正式な門下生として扱われる。
- 青帯:他の格闘技では有段者扱い。
- 茶帯:準指導者クラス。
- 紫帯:指導者クラス。
- 黒帯:有段者。初めてスーツ胴着を着用出来る。一人前の門下生として認められ、プロレスを始めパンクラスなどのプロ格闘技の試合に出場している。この帯を締めているのは現在、師範である桜木祐司・瓜田幸造の2名だけである。
- 赤帯:最高位の帯で創立者佐山聡だけしかいない。