新極真会
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新極真会(しんきょくしんかい)は、フルコンタクト系の空手団体。正式名称は、NPO法人全世界空手道連盟新極真会である。“ゴッド・ハンド”と恐れられた“牛殺し”大山倍達十段を創始者とし、第5回全世界空手道選手権大会王者の緑健児が代表理事を務める。NPO法人。
1994年に創始者の大山倍達は死去、大山が総裁を務めた国際空手道連盟極真会館(以下、極真会館)は、松井章圭が館長に就任するも、三瓶啓二を中心とした多くの支部長が結成したグループ、大山の遺族によるグループに分裂した。後者2グループは大山総裁が遺したとされる遺言書が無効として裁判を起こし、最高裁で法的に無効という判決がでる。もともとは、大山総裁が遺した遺言書の形式(大山自身の署名がない)と松井を後継者に指名する等の内容に疑問を感じた遺族が騒ぎ出したのが分裂の原因である。
現在の新極真会は三瓶を中心とするグループの流れを引き継いでいる。マスコミ等では、三瓶が代表理事を務めた時期には「三瓶派」、2000年の緑健児の代表理事就任以後は「緑派」と称されていたが、2003年になってNPO法人全世界空手道連盟新極真会と組織名を改めた。「我こそが極真会館」と主張していたが、最終的には松井章圭の極真会館が名称を継承。名称の変更により、松井の極真会館が正統な極真空手であるということを認める結果となった。
新極真会はテレビ朝日が大会の中継を行ない、J sports ESPNでもレギュラー番組が放送されている。
新極真会の会歌「新極真会の歌」は歌手の長渕剛氏、屋号「指定書体」は、2007年NHK大河ドラマ「風林火山」題字を担当する柿沼康二氏、緑代表と親交のある2人が「空手と音楽と書道」の日本文化のコラボレーションも注目を浴びている。