新疆生産建設兵団
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新疆生産建設兵団(しんきょうせいさんけんせつへいだん)は、中華人民共和国西部新疆ウイグル自治区で中国人民解放軍から離れ、軍隊組織で開墾と辺境防衛を行う国家機関である。兵団員のうち、88%が漢族である。
[編集] 歴史
- 1952年当時、新疆に駐屯していた人民解放軍第2軍、第6軍、第15軍の大部分約10万人が開墾と辺境防衛任務を与えられたのに始まる。
- 1954年には中央から正式に新疆軍区生産建設兵団の名称を与えられ、開墾地は国営農場となった。中心地は石河子市に所在する。
- 1956年12月には全員が復員手続きを取って軍籍を離れたが、その後も各地の知識青年や復員軍人を集めて拡張を重ね、現在では総数254万人、14個師団、185連隊(うち建築プロジェクト連隊11)を数え、上場企業11社と大学2校、農業開墾科学院、石河子経済技術開発区を有する。一朝有事の際は直ちに戦力化が可能な屯田兵部隊である。2004年には創設50周年を迎えた。
[編集] 外部リンク
- 新疆生産建設兵団公式サイト(中国語)