日本の国歌
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日本の国歌の名は君が代(きみがよ)。国歌を定めている法律は「国旗及び国歌に関する法律」であり、1999年(平成11年)8月13日に公布・施行された。法律制定以前の明治時代から国歌として扱われてきた。君が代を日本の国歌として扱うことについては日本国内で賛否両論があり、第二次世界大戦後から現在に至るまで、論争が続いていたが、法定により日本国としては公式に確定している。ただし、卒業式や入学式など公の場における演奏・斉唱の是非については、なおも議論が続いている。
従来の慣習によった時期と違い、現在は法律改正によって国歌の変更が可能となっており、別の歌を国歌にするための手続きは法制化により明確となった。
君が代は、平安時代に詠まれた和歌を基にした歌詞に、明治時代に林廣守が作曲している。詳細は君が代と国旗及び国歌に関する法律の項を参照。
[編集] 「国民歌」
第二次世界大戦後間もない1950年代初頭、「君が代」に代わる国民歌を作ろうと日教組と壽屋(現:サントリー)がそれぞれ募集し、別々に「新国民歌」を選定し、公表したことがある。壽屋が「われら愛す」、日教組は「緑の山河」という楽曲をそれぞれ選出したが、世論でこのいずれかを国歌に、という議論までにはならなかった。