旧車
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旧車(きゅうしゃ)とは、主に十数年以上前につくられた自動車や自動二輪車の事である。Q車と表記する場合もある。
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[編集] 定義
「旧車」を字面通りに読めば「古い車」ということになる。どの程度古い車を「旧車」と呼ぶかについて、明確な線引きは存在せず、各人の主観に任されている。「主に1960年代~1980年代に製造されたもの」といったように年代で区切る考え方もあれば、「製造中止になった車両」あるいは「製造されてから○○年以上たった車両」といった考え方もある。ある世代にとっては「旧車ではない」とされる車両が、より若い世代にとっては既に旧車扱いになる、といった例も見受けられる。
一般的な量産車では、中古車となってからある程度の期間を経て、専門店以外では見かけなくなる、つまり、マニア以外が注目しなくなる時期が目安とされている。
チューニングカーにおいては、ベース車両としてよく使われるかどうかで決まるパターンもありうる。分かれ目の一例として、スカイライン(DR30・HCR31・HCR32)、シルビア(S12・S13)、スープラ(セリカXX・A70)、RX-7(SA22C・FC3S)等が挙げられる。
年式の古いものをクラシックカー、特に古いものをビンテージカーと呼ぶ場合があるが、その区分の定義は少なくとも日本でははっきりしていない。車やバイクに関し長い歴史のある欧米では、大戦間(第一次大戦終了から第二次大戦勃発までの間)に製造された車両、いわゆる戦前型を「ビンテージカー(ビンテージバイク)」と呼ぶ場合が多い。(ちなみに第一次大戦前に生産された自動車はベテランカーと呼ばれる。)なお「ビンテージ」とは「古い」という意味ではなく「よき時代」といった意味の言葉であり、欧米の自動車愛好家にとって最良の時代が前記の時代、という認識が存在しているからだと考えられる。
また、希少車や競技用車両などで、その履歴にも価値がある場合には「ヒストリックカー」と呼び、区別することがある。
[編集] 旧車愛好家
こうした旧車を好む人々は、専門店にて整備済みの旧車を購入したり、もしくは未整備の旧車を購入し自分でレストアする場合もある。旧車の部品は、自動車メーカーでの製造が終了し在庫もないものが多いため、修理用の部品を町工場に特注したり、自作したり、旧車愛好家間で手持ちの部品を売買・交換する場合が多い。また、経年による故障や問題が多いため、しばしばメンテナンスを必要とする。
また、それら旧車によるレースや走行会などが行われることもある。旧車に関する情報交換などを目的として、愛好家同士でサークルが作られる場合もある(例:旧車会)。
[編集] 旧車の例
初代三菱ミニカ |
三菱デボネア |
C32型日産ローレル |
T140型トヨタコロナ |
日産スカイライン2000GT-X |
いすゞ117クーペ |
AA型ホンダシティ |
5代目マツダファミリア |
トヨタ2000GT |
日産フェアレディ240Z |
カワサキZ-1(初期型、通称火の玉カラー) |
ホンダドリームCB750FOUR |
[編集] 旧車を専門的に扱う書籍・雑誌
- 雑誌
- Old-timer(オールド・タイマー)(八重洲出版)
- Nostalgic Hero(ノスタルジック・ヒーロー)(芸文社)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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