春風ひとみ
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春風ひとみ(はるかぜひとみ、1960年12月9日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団月組娘役。血液型A型。宝塚時代の愛称はヒトミ、ハル。
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[編集] 略歴
- 東京・浅草に老舗のカツオ節問屋の長女として生まれる。
- 幼児期(2~5歳時)には劇団若草に所属、子役として活躍。舞台「王様と私」やテレビドラマ・CM(「カルピス」など)に出演。東芝日曜劇場では宇野重吉と共演。宇野重吉の勧めにより6歳で子役の仕事をやめ、以後、学業に専念していた。
- 1977年高校1年終了時、宝塚音楽学校に2度目の受験で合格。
- 1979年宝塚歌劇団入団。花組公演『花影記/紅はこべ』で初舞台。同期生に杜けあき・南風まいらがいる。
- 1980年月組に配属。気風がよく、かつ演技力に優れた娘役であった。「ミー・アンド・マイガール」のマリア公爵夫人など舞台の脇を締める役どころを演じた。
- 1988年退団。その後女優に転進、舞台活動を継続している。
[編集] 舞台歴
[編集] 宝塚時代
- 1979.3~5 「紅はこべ」 (宝塚大劇場)
- 1981.2~3 「ディーン」 エリザベス・テーラー (宝塚バウホール)
- 1981 「新源氏物語」 中将の君 (宝塚大劇場)
- 1982.10~11 「愛限りなく」(春琴抄) 春琴 (宝塚大劇場)
- 1983.9~10 「野菊の詩」(野菊の墓) 民子 (宝塚バウホール)
- 1984.9~10 「南太平洋」 ネリー (宝塚バウホール・中日劇場)
- 1985.3 「ガイズ&ドールズ」 ハバナの女(宝塚大劇場)アデレイド (東京宝塚劇場)
- 1986.5~6 「哀愁」 キティ (宝塚大劇場)
- 1987.5~6 「ME AND MY GIRL」 マリア公爵夫人 (宝塚大劇場)
- 1988.5~6 「南の哀愁」 テフラ夫人 (宝塚大劇場)
- 1988.9 「永遠物語」(無法松の一生) 吉岡夫人 (宝塚バウホール)
- 1988.9~10 「サウンド・オブ・ミュージック」 マリア (宝塚バウホール/退団公演)
[編集] 退団以降の主な作品
- 1989.4~5 「ラ・マンチャの男」 アントニア (青山劇場・梅田コマ劇場)
- 1993.4 「壁の中の妖精」 (シアターサンモール):紀伊国屋演劇賞・個人賞受賞
- 1993.5 「ハイ・スピリッツ-陽気な幽霊-」 ルース (シアターアプル)
- 1993.8 「赤い風車と花笠道中」 お紺・お美乃(大阪中座)
- 1993.10 「夢、クレムリンであなたと」(再演):ナジェージダ (シアターサンモール):文化庁芸術祭賞受賞
- 1993.12 「源氏物語」 藤壺 (全国公演)
- 1994.2 「壁の中の妖精」(再演) フリアーナ、マリア:全23役(スペース・ゼロ)
- 1994.5 「私の下町-母の写真」 初 (シアターサンモール)
- 1995.4 「私の下町-母の写真」(再演) 初 (東京芸術劇場小ホール)
- 1995.5 「グッドドクター」 ユリア他3役(俳優座劇場)
- 1995.7 「おかしな二人」 セシリー・ピジョン(セゾン劇場)
- 1995.7~9 「壁の中の妖精」(再々演) (各地公演)
- 1996.7 「アンネの日記」 フランク夫人 (シアタードラマシティ、青山劇場)
- 1996.10 「私の下町-母の写真」(再々々演) 初 (俳優座劇場、ピッコロシアター):文化庁芸術祭賞大賞受賞
- 1997.7 「アンネの日記」(再演) フランク夫人 (東京芸術劇場中ホール)
- 1997.12 「42ndストリート」 アン・ライリー (日生劇場)
- 1999.4 「42ndストリート」(再演) アン・ライリー (日生劇場)
- 1999.6 「花の天勝」 松旭斎天ニの妻(新橋演舞場)
- 1999.7~9 「壁の中の妖精」(再々々演) (九州公演・俳優座劇場)
- 2000.6 「私の下町-母の写真」 初 (俳優座劇場)
- 2000.11~12 「女の一生」 鹿子木綾乃(芸術座、翌年1月:名鉄ホール)
- 2001.8~10 「壁の中の妖精」 (北海道・東北・近畿公演・俳優座劇場)
- 2002.1 「42ND STREET」 マギー・ジョーンズ(博多座)
- 2002.3.1~3 「女狂言~上空」 若い尼(銕仙会能楽研修所)
- 2002.4 「チャーリー・ガール」 ペネロープ(帝劇)
- 2002.6 「I do ! I do !~結婚物語」 アグネス(天王洲アイル・アートスフィア)
- 2002.7 「キス・ミー,ケイト」 ハッティ(帝劇)
- 2002.8 「キス・ミー,ケイト」 ハッティ(中日劇場)
- 2002.10 「チャーリー・ガール」 ペネロープ(梅田コマ劇場)
- 2003.1 「キス・ミー,ケイト」 ハッティ(博多座)
- 2003.2~3 「女狂言2003」 若い尼(俳優座劇場・新神戸オリエンタル劇場)
- 2003.3~4 「壁の中の妖精」 (中国地方公演)
- 2003.6~8 「I do ! I do !~結婚物語」 (中国・九州地方公演・新神戸オリエンタル劇場・旭川)
- 2003.11~12 「壁の中の妖精」 (中部・北陸・関東地方公演)
- 2004.1.8 「おくに歌舞伎」 阿国(国立能楽堂)
- 2004.3~5 「エリザベート」 ルドヴィカ(帝劇)
- 2004.6 「千夜一夜物語」 若い尼・西宮夷三郎の妻(名古屋市民会館・青山スパイラルホール)
- 2004.8 「エリザベート」 ルドヴィカ(中日劇場)
- 2004.10 「エリザベート」 ルドヴィカ(博多座)
- 2004.11~12 「エリザベート」 ルドヴィカ(梅田コマ劇場)
- 2005.2 「I do ! I do !~結婚物語」 アグネス(東京芸術劇場):第7回東京芸術劇場ミュージカル月刊優秀賞受賞
- 2005.3 「OHダディー !」 (TEATRE1010)
- 2005.8 「壁の中の妖精」 (新国立小劇場)・(7~8月、関東地方公演)
- 2005.9 「エリザベート」 ルドヴィカ(帝劇)
- 2005.11 「マイ・フェア・レディ」 ピアス夫人(帝劇)
- 2006.2~4 「アンナ・カレーニナ」 プリンセス・ベッツィー(ル・テアトル銀座・梅田ドラマシティ・中日劇場ほか)
[編集] 出演した主なテレビドラマ
宝塚歌劇団 | |
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劇団統括団体:阪急電鉄 |