本村凌二
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本村凌二(もとむら りょうじ、1947年5月1日 - )は熊本県八代市生まれの歴史学者。専門は古代ローマの社会史。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。雑誌『KODAI』の編集長として、日本の西洋古代史研究を海外へ紹介する。サントリー学芸賞。日本西洋古典学界委員、地中海学会常任委員。東京都立北多摩高等学校卒。『馬の世界史』で2001年JRA賞馬事文化賞を受賞。
目次 |
[編集] 学歴
- 1973年 一橋大学社会学部卒
- 1980年 東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程修了
- 1994年 文学博士号取得
[編集] 職歴
- 1981年 法政大学第一教養部専任講師
- 1984年 東京大学教養学部助教授
- 1994年 東京大学教養学部教授
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会, 1993年)
- 『ポンペイ・グラフィティ――落書きに刻むローマ人の素顔』(中央公論社[中公新書], 1996年)
- 『ローマ人の愛と性』(講談社[講談社現代新書], 1999年)
- 『馬の世界史』(講談社[講談社現代新書], 2001年)
- 『優雅でみだらなポンペイ――古代ローマ人とグラフィティの世界』(講談社, 2004年)
- 『多神教と一神教』(岩波書店[岩波新書], 2005年)
[編集] 共著
- (桜井万里子)『世界の歴史(5)ギリシアとローマ』(中央公論社, 1997年)
[編集] 共編著
- (伊藤貞夫)『西洋古代史研究入門』(東京大学出版会, 1997年)
- (義江彰夫・山内昌之)『歴史の文法』(東京大学出版会, 1997年)
- (中村るい)『古代地中海世界の歴史』(放送大学教育振興会, 2004年)
[編集] 訳書
- キース・ホプキンズ『神々にあふれる世界――古代ローマ宗教史探訪』(岩波書店, 2003年)
[編集] 受賞
- サントリー学芸賞(『薄闇のローマ世界』)、1994年