東アフリカ大干ばつ
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東アフリカ大干ばつ(ひがしあふりかだいかんばつ)とは、2003年から続く東アフリカのケニア、ソマリア、エチオピアとジブチの一部で起きている大規模な干ばつ被害。
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[編集] 被害状況
- ケニア 特に北東部の被害が深刻であり、家畜の八割以上が死亡した。
- エチオピア 南部一帯が干上がっており、深刻な食糧難に陥っている。
- ソマリア ほぼ全域で被害を受けており、更に内戦による混乱と、それに伴う国土の疲弊、さらに2004年12月に発生したスマトラ島沖地震に伴う津波の被害も重なり、壊滅状態。
[編集] 原因
- この地域では例年、10~11月と3~5月が雨期にあたるが、2003年からはまとまった雨がほとんど降っていない。原因としては地球の温暖化が指摘されており、干ばつの間隔が短くなっているという。
- もう一つの原因としては、この地域はいわゆる最貧国にあたり、干ばつの被災者を救おうにも資金がなく、世界食糧計画(WFP)に頼らざるを得ない状況となっている。
[編集] 援助
- WFPが被災地域に食料を配給しているが、治安が極端に悪化しており、物資が届かない地域も多数出ているという。
- 被災者の中には家畜の提供を求めている者もいるが、WFPの管轄外であり、被災者の苛立ちが募っている。
[編集] ソマリア内戦への影響
- ソマリアでは、1990年代から内戦状態となっているが、干ばつと大津波で国土が荒廃し、さらに中央政府が機能不全に陥っているため、物資が届かず、餓死する者が多発しているという。また、反政府組織、政府軍共に士気が極端に低下しており、もはや内戦どころではないとしている。