東京都交通局40形電車
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40形電車(40がたでんしゃ)は、東京都交通局に在籍するモノレール車両。
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[編集] 概要
老朽化した30形の置換え用として登場した、日本宝くじ協会の助成金を基に製造された「宝くじ号」である。2001年(平成13年)に2両編成1本(2両)が日本車輌製造で製造された。
車体は前面非貫通型・9m級1扉のアルミニウム合金製となっており、全体的に丸みの帯びた流線形のデザインである。前面窓には1枚窓を採用し、前面窓上には「宝くじ号」のステッカーが貼られている。前面窓下両側に前照灯・標識灯を、下に東京都のシンボルマークと国旗立てを装備し、側扉にはプラグドアを採用した。ホワイトで塗装され、前面窓に沿ってレッド、側扉の運転台側がイエロー、車体上部の主要機器類のカバーがグリーンで塗装されており、その他車体全体に動物のイラストのラッピングが施されている。
車内ではFRP製の外向きのロングシートを中央に、同じくFRP製のクロスシートを先頭部に配置したセミクロスシートを装備し、ピンク・ライトブルー・ライトグリーン・イエローで塗装されている。
制御方式はIGBT素子によるVVVFインバータであり、主要機器類は主電動機として東洋電機製造製のTDK6470-A(7.5kW)を2基、駆動装置は歯付きベルト組込平行多段駆動を採用、台車は特殊なボギー台車を装着する。また、集電装置は2線式剛体架線用のパンタグラフを、冷房装置はインバータ式を採用した。これらの主要機器類は車体上部に搭載され、カバーを装備している。
[編集] 運用
1999年(平成11年)12月19日から開始された支柱の耐震工事を含めた上野懸垂線の設備更新が終了した、2001年(平成13年)5月31日に運転を開始した。その後2001年(平成13年)11月14日に運転中にパンタグラフが破損し運転を休止したが、パンタグラフを改良し2002年(平成14年)3月12日に運転再開した。
2007年(平成19年)現在2両編成1本(2両)が在籍し、上野懸垂線上野動物園東園駅~上野動物園西園駅間で使用されている。
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