東北大学金属材料研究所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東北大学金属材料研究所は、東北大学の附置研究所の1つで、全国共同利用研究所でもある。本部所在地は、宮城県仙台市青葉区片平二丁目1番1号(〒980-8577)。
日本語の略称は「金研」または「金属研」。
英語正式名称は、Institute for Materials Research, Tohoku University であり、略称はIMR。
目次 |
[編集] 概要
世界最大の学術情報サービス会社の米・ISI社(現在のトムソンサイエンティフィック社)が2001年7月17日に発表した研究機関ランキングによると、材料科学分野における世界第1位は東北大学であった(過去10年間における論文引用件数を基準)。2006年4月の発表では、マックスプランク研究所に続いて東北大学は2位。これらの結果は、材料化学分野の研究者別で世界第1位である元・金研所長の井上明久(現・東北大学総長)を初めとした金研の寄与分が大きく、世界の最先端の研究所の1つとなっている。
また、2001年4月1日からは教官に任期制が導入され、競争原理が促進された。
[編集] 全国共同利用
東北大学の附置研究所の内、全国共同利用研究所となっているのは、金研と東北大学電気通信研究所の2つ。「国立大学附置研究所・センター長会議」において、全国共同利用とされている大学附置研究所は、全国に40ほどある。
1987年、金研は、東北大学の附置研究所のまま全国共同利用研究所へと改組された。
なお、東北大学電気通信研究所は、1995年に全国共同利用となった。
[編集] 沿革
論文検索などの便宜のため、日本語と英語の正式名称を記載する。英称については、「東北帝国大学」「東北大学」の部分を省略して記載。
- 1916年4月1日 「東北帝国大学理科大学臨時理化学研究所第2部」として発足(部長:本多光太郎)。英称:the 2nd Division of the Provisional Institute of Physical and Chemical Research
- 1919年5月21日 「東北帝国大学附属鉄鋼研究所」として設置(東北帝国大学官制改正により制度化)。英称:the Iron and Steel Research Institute (ISRI)。
- 1922年8月8日 「東北帝国大学金属材料研究所」として設置(金属材料研究所官制制定により、東北帝国大学に附置)。英称:the Research Institute for Iron, Steel and Other Metals (RIISOM)。
- 1947年 「東北大学金属材料研究所」と改称。
- 1987年5月21日 全国共同利用研究所に改組。日本語の正式名称は変更なし。英語の正式名称のみ変更。英称:lnstitute for Materials Research (lMR)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 東北大学金属材料研究所
- 国立大学附置研究所・センター長会議(全国共同利用研究所の一覧)
- 仙台NEW 第9号の記事
カテゴリ: 自然科学関連のスタブ項目 | 研究所