松本電気鉄道3000系電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3000系電車(3000けいでんしゃ)は、松本電気鉄道の電車である。
目次 |
[編集] 経緯
1986年(昭和61年)12月20日に上高地線の架線電圧を750Vから1500Vに昇圧した時から、東京急行電鉄5000系を改造の上5000系として使用していたが、新製から40年を迎え機器類の老朽化が進んでいた事や、非冷房であることなどを理由に車両を取り替えることになり、京王電鉄で新1000系の導入で引退した3000系を京王重機整備にて改造・整備の上3000系として導入された。1999年(平成11年)10月に2両編成2本(4両)、2000年(平成12年)7月に2両編成2本(4両)の計8両が導入され、5000系は2000年7月19日を最後に営業運転を終了した。
[編集] 形式・編成
形式と編成は下記の通り。8両全て中間車から先頭車へ改造された車両である。
- モハ3000形 - 3001・3003・3005・3007
- 京王時代は1M方式の電動車デハ3100形。
- クハ3000形 - 3002・3004・3006・3008
- 京王時代はユニット方式の電動車デハ3050形。
3001-3002・3003-3004・3005-3006・3007-3008の2両編成4本が在籍(左側が新島々寄り、右側が松本寄り)。
[編集] 特色
- ワンマン運転対応(運賃箱、案内表示機、運賃表設置)。
- 塗装は京王重機整備から輸送の際は無塗装だったが営業運転開始前に白をベースに、紫、ピンク、オレンジ、緑、赤の斜めストライプとロゴが入ったアルピコカラーとなった。ロゴの文字は「Highland Rail」。
- 運転台機器は京王6000系の廃車発生品のワンハンドルマスコンを採用。
- 全車とも運転台直後の座席のあった場所に車いすスペースが設置されている。
- 3004・3008の前寄りには霜取り用パンタグラフが装備されている。
[編集] 車両番号の変遷
松電での車両番号 | 京王時代の車両番号 | ||
---|---|---|---|
モハ3001 | クハ3002 | デハ3109 | デハ3059 |
3003 | 3004 | 3108 | 3058 |
3005 | 3006 | 3106 | 3056 |
3007 | 3008 | 3107 | 3057 |