枚岡神社
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枚岡神社 | |
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所在地 | 大阪府東大阪市出雲井町7番16号 |
位置 | 北緯34度40分12秒 東経135度39分02.5秒 |
主祭神 | 天児屋根大神 比売大神 武甕槌大神 斎主大神 |
社格等 | 式内社(名神大)・河内国一宮・官幣大社・別表神社 |
創建 | 神武天皇紀元前3年 |
本殿の様式 | 春日造 |
例祭 | 2月1日 |
主な神事 | 粥占神事 |
枚岡神社(ひらおかじんじゃ)は、大阪府東大阪市にある神社である。式内社(名神大)、河内国一宮で、旧社格は官幣大社(現、神社本庁の別表神社)。
枚岡梅林でも有名であり、一帯はかおり風景100選(枚岡神社の社叢)に選定されている。社紋は春日大社と同じ「下がり藤」である。
目次 |
[編集] 祭神
第一殿に天児屋根大神、第二殿に比売大神(天児屋根大神の后神)、第三殿に武甕槌大神、第四殿に斎主大神(経津主神)を祀る。天児屋根大神・比売大神が元々の祭神で、春日大社に当社から勧請されたので「元春日社」と称される。後に春日大社から武甕槌大神・斎主大神を勧請し、春日大社と同じ神(春日神)を祀ることとなった。
[編集] 由緒
社伝によれば、神武天皇紀元前3年(神武天皇即位の3年前)、神武天皇の侍臣で中臣氏の祖の天種子命(あめのたねこのみこと)が、天皇の命で神津岳の頂に祖神の天児屋根神を祀ったのに始まると伝えられる。神津岳の頂が平らな丘であったことから「平岡(枚岡)」の社名が生まれたという。中臣氏の支流の平岡連(むらじ)の氏神として信仰された。白雉2年(650年)、平岡連によって山頂から中腹の現在地に移された。神津岳山頂には現在も奥宮がある。
神護景雲2年(768年)、奈良に春日大社を創建するにあたり、当社の祭神二柱を分祀したことから、元春日社と呼ばれることになる。宝亀9年(778年)には春日大社から武甕槌命と斎主命の二神の分霊を奉斎した。延喜式神名帳では名神大社に列し、中世には河内国一宮と呼ばれるようになった。