栗林公園
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栗林公園(りつりんこうえん)は、香川県高松市にある公園、日本庭園。国指定特別名勝。
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[編集] 概要
紫雲山を借景として6つの池と13の築山を巧妙に配した大名庭園で、回遊式庭園の南庭と近代的に整備された準洋式の北庭からなっている。面積は約75haと特別名勝に指定されている庭園の中では最大の広さを誇る。
1625年頃、讃岐領主生駒高俊によって、南湖一帯が造営され、1642年入封した松平頼重に引き継がれ以後松平氏5代約100年をかけて完成した。明治新政府の管理下におかれた後、1875年に県立公園になり一般に公開された。1953年には特別名勝に指定された。
園内には、茶亭や香川県の民芸品を展示している讃岐民芸館や特産品を展示即売する商工奨励館もある。
かつては園の東側(中央通り沿い)に栗林公園動物園があった。1930年1月1日に開園。来園者が入れる「人間」のオリやナマケモノの飼育で知られた。利用者減や飼育環境悪化を理由に2002年9月末で休園となり、その後も動物の飼育と事実上の公開は続けられたが、香川県に土地を返還するため2004年3月末で完全に閉鎖され、名実ともに74年の歴史に幕を下ろした。跡地は公園の園地として再整備中で、2006年10月1日に駐車場が開業した。