桃井
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桃井(ももい)は、東京都杉並区の町域のひとつ。
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[編集] 地理
杉並区の北西部に位置する。東は環八通り(東京都道311号環状八号線)、南は青梅街道(東京都道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線)によって他の町域と区分されており、東から西へ1丁目から4丁目までに分かれている。 練馬区南部から杉並区西部を経て武蔵野市東部にかけては、三宝寺池、善福寺池、井の頭池等に見られるように古くから豊富な地下水と湧水が多く、桃井にも「桃の井」と呼ばれる湧水があり、これが地名の由来とされている。現在も桃井2丁目にある桃井第一小学校内に「桃の井」は存在するが、現在では、自然湧水ではなくポンプによって地下水が汲み上げられている。 関東大震災を契機として、都心から郊外への人口移動が進む中で、比較的早期に区画整理が行われたため、域内の道路はほぼ東西南北に規則正しく伸びている。
[編集] 主な公共施設
- 杉並区立桃井第一小学校(桃井2丁目)
- 校歌の冒頭で「明らけく治まる御代の八年(やとせ)春、明けし学びの我が窓は・・・」と謳われているとおり、明治8年に開校した、杉並区立杉並第一小学校と並び、区内で最も古い小学校のひとつ。名前に桃井とつく小学校は桃井第一小学校から桃井第五小学校まであるが、町域としての桃井に存在するのは桃井第一小学校のみである。
- 荻窪郵便局(桃井2丁目)
- 杉並区の北西部、郵便番号167地域を受け持つ集配局。
- 荻窪警察署(桃井3丁目)
- 杉並区の北西部を管轄する警察署。玄関手前向かって左側に「ピーちゃんハウス」と呼ばれる鳥小屋があり、小鳥が飼育されている。
- 荻窪消防署(桃井3丁目)
- 杉並区の北西部を管轄する消防署。荻窪警察署と隣接している。
- 杉並区立勤労福祉会館・西荻地域区民センター(桃井4丁目)
- 杉並区立の施設であり、集会などに利用することができる。
[編集] 史跡など
- 旧井荻村役場跡(桃井2丁目)
桃井第一小学校正門手前の青梅街道に面した場所にある。
桃井3丁目の殆どすべての部分(約9万平米)は、日産自動車荻窪工場として使用されていた。もともとは、大正14年に建設された中島飛行機東京工場であり、以後、富士精密工業、プリンス自動車、日産自動車の工場となった。 この工場では国産ロケットの開発などが行われていたが、1998年に日産自動車宇宙航空事業部が群馬県富岡市に移転したため、工場は閉鎖された。 以後、独立行政法人都市再生機構により跡地は防災公園(約4ヘクタール)と市街地(約5ヘクタール)を一体的に整備する「杉並区桃井三丁目プロジェクト」として開発され、市街地には、民間分譲住宅(in tha park荻窪)、民間賃貸住宅(ロイヤルパークス荻窪)、UR賃貸住宅(プロムナード荻窪)、スーパーマーケット(クイーンズ伊勢丹)、介護老人保健施設、保育所等が建設されている。また、防災公園は、平成23年の春頃に開園予定であるが、現在は、桃井原っぱ広場として、杉並区が暫定開放をしている。 この地が中島飛行機や日産自動車の跡地であったことは、「中島飛行機発祥地」と記された石碑と桃井3丁目南西部にある日産プリンスの営業所がそれを示すのみである。
[編集] 関連事項
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