横浜京急バス能見台営業所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
交通 > バス > 路線バス > 関東地方 > 京浜急行バス > 横浜京急バス能見台営業所
横浜京急バス能見台営業所(よこはまけいきゅうばす‐のうけんだいえいぎょうしょ)は横浜京急バスの路線のうち、京急富岡駅・能見台駅・金沢文庫駅(西口)を発着する路線を所管している営業所である。各駅より西側の住宅地へ向かう路線を主力とする。能見台センターバス停付近に車庫を所有しており、営業所記号はNYである。(京浜急行バスからの委託車両の営業所記号はYである)。
目次 |
[編集] 沿革
- 1987年5月28日 京浜急行電鉄(当時の京浜急行・バス事業)追浜営業所能見台車庫として営業開始
- 1990年9月16日 追浜営業所杉田車庫とともに、横浜営業所として分割し、横浜営業所能見台車庫となる
- 2003年10月1日 分社化により、車庫から営業所に昇格し、京浜急行バス能見台営業所となる(横浜営業所が横浜京急バスに業務移管された為)
- 2005年3月~ 横浜京急バスに路線の業務移管を実施
- 2005年9月16日 京浜急行バス能見台営業所を閉鎖し、横浜京急バス能見台営業所を開設
- 2006年11月1日 横浜市営バスから107系統(金沢文庫駅・磯子台団地~洋光台駅)を譲り受け、運行開始
- 2006年11月3日 金沢文庫駅西口~金沢動物園線(文21系統・急行)運転開始
- 2007年3月18日 PASMO導入開始
[編集] 現行路線
[編集] パークタウン・野村住宅線
- 文1 金沢文庫駅西口~赤井~宮ヶ谷~野村住宅センター
- 文2 金沢文庫駅西口~赤井~宮ヶ谷~野村住宅南口
- 文3 金沢文庫駅西口~赤井~宮ヶ谷~野村住宅センター~パークタウン入口
- 文7 金沢文庫駅西口~釜利谷東小学校前~小泉~関東学院大学金沢文庫キャンパス
- 文21(急行) 金沢文庫駅西口~北谷~夏山~金沢動物園
-
- 1977年6月29日: 金沢文庫駅~野村住宅センターが開通
- 1978年6月16日: 横浜営業所の廃止に伴い追浜営業所に移管
- 1986年3月28日: 金沢文庫駅~野村住宅センターの深夜バスが運行開始
- 1985年1月8日: 金沢文庫駅~パークタウン西が開通
- 1990年9月16日: 横浜営業所(能見台車庫)に移管
- 時期不明: 西口発着に変更(笹下釜利谷道路の立体化・踏切廃止による)
- 時期不明: 一部便を野村住宅南口まで延長
- 2000年2月1日: パークタウン西~関東学院大学金沢文庫キャンパスを延長
- 2004年10月18日: 深夜バスをパークタウン入口まで延長、金沢文庫駅西口→野村住宅センター→パークタウン入口とする
- 2005年9月16日:横浜京急バス能見台営業所に移管
- 2006年11月3日:文21系統運行開始
野村住宅線は、朝夕のみならず日中の本数が多い。これは、野村住宅が高台にあることに加え、沿線に横浜市立金沢自然公園(動物園)があるためである。また、野村住宅センターバス停は関東学院大学金沢文庫キャンパスにも近い。金沢文庫駅を出ると、旧道を経由する。
パークタウン線は、金沢文庫駅西口と金沢文庫パークタウンおよび関東学院大学金沢文庫キャンパスとを結ぶ路線である。文7は、2000年2月1日までパークタウン西止まりであったが、関東学院大学の学生の便宜を図るため、もともと使用していた大学前のバス折り返し場を現在の終点として延長した。また文7系統の深夜バスは無いが、金沢文庫駅発平日のみ文3系統が反対側の終点方面からパークタウン入口まで運行される。
文21系統は金沢文庫駅と金沢動物園を結ぶ路線。笹下釜利谷道路を通り、赤坂から文1と同じルートを走り、夏山坂上手前から金沢動物園敷地に入る。急行運転を行い、途中北谷、夏山の両停留所のみに停車する。2006年11月3日より、土日祝日のみ、独特のラッピングを施した小型バスでの運転。
[編集] 能見台線・能見台5丁目線
- 文8 金沢文庫駅西口~釜利谷東小学校前~釜利谷高校~シティ能見台西~能見台車庫前
- 文9 金沢文庫駅西口~釜利谷東小学校前~釜利谷高校~能見台5丁目~氷取沢高校
- 能1 能見台駅~能見台センター~氷取沢高校
- 能2 能見台駅~能見台センター~釜利谷高校
- 1984年1月9日: 能見台駅~能見台センター~氷取沢高校の運行を開始
- 1990年以前: 金沢文庫駅~氷取沢高校(能見台5丁目線)が開通
- 1990年9月16日: 横浜営業所(能見台車庫)に移管
- 1990年9月16日: 横浜営業所(能見台車庫)に移管
- 1996年6月3日: 金沢文庫駅~シティ能見台西(能見台線)が開通
- 2005年3月16日: 能見台5丁目線が横浜京急バス追浜営業所と共管になる
- 2005年6月1日: 能見台線を横浜京急バス追浜営業所に運行委託
- 2005年9月16日: 横浜京急バス能見台営業所に移管
- 2006年3月1日: 能見台線、シティ能見台西~能見台車庫前を延長
- 2006年6月26日: 能2深夜バス新設、文8平日朝ラッシュ時増発・土休日終車延長、能1土休日終車延長
能見台線および能見台5丁目線は、金沢文庫駅西口と氷取沢・能見台方面を結ぶ通勤通学・生活路線である。文8・9系統は、能見堂緑地前バス停からルートが分かれるが、主に金沢文庫駅や釜利谷高校・氷取沢高校に向かう通勤通学客、能見台の住宅街に住む住民が多く利用する。運行本数は、文8系統は平日朝は10~15分間隔、平日その他と土曜日、日曜祝日は、20~30分間隔で運転され、文9系統は概ね30~60分間隔で運転される。
なお、2006年3月1日に、能見台営業所横に「能見台車庫前」バス停が新設され、文8系統がそこまで路線を延長した。
能見台駅発着系統は、高校と能見台駅を結ぶ通勤通学生活路線である。いずれも、高校や能見台駅に向かう通勤通学客や、昼間の買い物客などがよく利用する。平日と土曜日は朝は5~10分間隔、平日その他の時間は概ね10分間隔、土曜日その他の時間は概ね15分間隔で運行されている。日曜祝日は、一日を通して概ね15~20分間隔で運転されている。
なお、能見台の住宅街の中心にある能見台センターバス停は、付近に能見台営業所があるため、バス通り沿いと営業所前の2箇所にバス停があり、能2系統は車庫前のバス停(「能見台車庫前」バス停ではない)から、能1系統はバス通り沿いのバス停から発着する。
また、中央公園入口~能見台センター間では、文9系統が加わり、能見台センター~氷取沢高校間は、さらに富2系統が加わるため、昼間でも本数は確保される。
[編集] 白山道循環線
- 文5 金沢文庫駅西口→赤井→小泉→白山道→六浦→金沢区総合庁舎前→金沢文庫駅西口
- 文6 金沢文庫駅西口→金沢区総合庁舎前→六浦→白山道→小泉→赤井→金沢文庫駅西口
- 1951年4月: 横浜市交通局が26系統(町屋~白山道循環~町屋)を開通
- 1959年4月1日: 横浜市交通局より路線移管、金沢文庫駅~白山道循環~金沢文庫駅として運行開始
- 1978年6月16日: 横浜営業所の廃止に伴い追浜営業所に移管
- 時期不明: 金沢文庫駅~白山道~金沢八景駅の運行を開始
- 1987年頃: 釜利谷市民菜園経由に変更
- 1989年頃: 坂本経由に再変更
- 1990年9月16日: 横浜営業所(能見台車庫)に移管
- 時期不明: 金沢区総合庁舎前を経由の白山道(大)循環を開設、従来便を白山道(小)循環とする
- 時期不明(90年代前半): 駅前踏切道の高架化に伴い経路変更、西口発着に変更
- 2000年3月27日: 白山道(小)循環および金沢八景駅折返し便を廃止
- 2005年3月16日: 横浜京急バス追浜営業所に運行委託
- 2005年9月16日: 横浜京急バス能見台営業所に移管
白山道循環線は、金沢文庫駅西口から白山道・六浦・泥亀を経由して再び金沢文庫駅へと戻る循環路線である。運行本数が1日に4本~6本と少なく、平日早朝・夜間と土日祝日は運行されない。だが、西ヶ谷戸~白山道間は、文11系統によって補完され昼間でも概ね30分間隔で、白山道~金沢文庫駅西口間は、これに文10系統が加わり概ね10~20分間隔で運転される。狭隘路線のため、長らくツーマン運行(補助員乗車)であったが、減便されると同時期に小型バスによる運行に変更されている。
古くは横浜市交通局の管轄であったが、昭和34年に京浜急行に移管され、同年新設された杉田営業所(昭和40年10月1日に横浜営業所へ改称)の所管となった。市バス時代は町屋を起終点としていたが、移管時に金沢文庫発着に変更された。昭和54年には、六浦廻りが44回、小泉廻りが46回、それぞれ運行されている(平日)。その後、何度か経路変更があり、金沢八景駅折返し便も運行されたが、平成12年の高舟台循環線・八景台住宅線の開通に伴い大幅に減便され現在に至る。
[編集] 高舟台循環線・八景台住宅線
- 文10 金沢文庫駅西口→赤井→小泉→白山道→ウッドパーク入口→高舟台→白山道→小泉→赤井→金沢文庫駅西口
- 文10 金沢文庫駅西口→赤井→小泉→白山道→ウッドパーク入口→高舟台
- 文10 ウッドパーク入口→高舟台→白山道→小泉→赤井→金沢文庫駅西口
- 文20 金沢文庫駅西口→釜利谷東小→小泉→白百合幼稚園→自治会館前→高舟台一丁目→高舟台→白百合幼稚園→小泉→釜利谷東小→金沢文庫駅西口
- 文11 金沢文庫駅西口~赤井~小泉~白山道~八景台住宅
- 2000年3月27日: 文10・文11がそれぞれ開通
- 2004年3月29日: 金沢文庫駅~白百合幼稚園~高舟台循環(文12)が開通
- 2005年3月16日: 文12を自治会館廻りに変更、文20とする
- 2005年3月16日: 横浜京急バス追浜営業所に運行委託
- 2005年9月16日: 横浜京急バス能見台営業所に移管
高舟台循環線・八景台住宅線は、金沢文庫駅西口と白山道・高舟台の住宅地を結ぶ路線である。平日朝は、金沢文庫駅に向かう通勤・通学客が多く利用するために本数が多く設定されている。文10系統は、高舟台地区の住民の需要が多いために2000年3月27日に運行が開始された。文20系統は運行開始当初、文12系統として、金沢文庫駅(西口)~小泉間は新道経由で運転されたが、高舟台地区の路線区間変更により系統番号が変更された。なお運行本数は文20系統よりも文10系統の方が多い。狭隘区間が存在するため、日野リエッセで運行されている。
[編集] 富岡・洋光台線
- 富1 京急富岡駅~富岡第三公園~京急富岡住宅西口
- 富2 京急富岡駅~富岡第三公園~能見台センター
- 富3 京急富岡駅~氷取沢~宮ヶ谷~釜利谷東小学校前~金沢文庫駅西口
- 107 洋光台駅前~田中~上中里町~下ケ谷~氷取沢~金沢文庫駅西口(対キロ運賃制、市民の森入口~洋光台駅間は、大人210円・小人110円の均一運賃)
- 107 能見台センター→磯子台団地→氷取沢→下ケ谷→上中里町→田中→洋光台駅前(朝のみ)
- 1969年8月1日: 京浜富岡駅~富岡団地間の運行を開始
- 1971年4月15日: 富岡住宅(富岡団地?)~京急富岡住宅西口を延長
- 1979年4月5日: 京浜富岡駅~氷取沢~金沢文庫駅間の運行を開始
- 1990年9月16日: 横浜営業所(能見台車庫)に移管
- 2005年3月16日: 横浜京急バス追浜営業所に運行委託
- 2005年9月16日: 横浜京急バス能見台営業所に移管
- 2006年11月1日: 横浜市営バスより107系統(金沢文庫駅西口・磯子台団地~洋光台駅)を譲り受け、運行開始。同時に能見台センター発磯子台団地経由洋光台駅行きの運行を開始。
京急富岡駅発着の路線は、富岡・能見台の住宅街と駅を結ぶ、通勤通学生活路線である。
京急富岡駅~富岡第三公園間は、4つの系統が同じルートで運行されるため、平日朝夕は、4つの系統を併せて約5~10分間隔で運転される。
富1系統は、京急富岡住宅西口までの運行であるため、この先は、富2系統と富3系統で運行される。京急富岡住宅西口で笹下釜利谷道路に入るが、富2系統は、下ヶ谷ですぐ笹下釜利谷道路を離れ、能見台の住宅街へと向かう。富2系統は、運行本数が1~2時間に1~3本ほどの運行で運行本数が少ないように思えるが、氷取沢高校~能見台センター間は、これに能1系統と文9系統が、京急富岡駅~上の前間は、富1系統(京急富岡住宅西口まで)、富3系統、が加わり、本数もそれなりに確保される。富3系統は、金沢文庫駅(西口)~京急富岡駅間を笹下釜利谷路経由で結ぶ通勤生活路線。京急富岡駅~上の前間は富1系統や富2系統も運行され、本数も10~20分間隔で運転されている。富3系統は、概ね30~60分間隔で運転されるが、平日朝は、本数が増やされ、金沢文庫駅や京急富岡駅、釜利谷高校や氷取沢高校に向かう通勤通学客のために一役買っている。また、金沢文庫駅(西口)~上の前間は、107系統が加わり、これらすべての路線を足して、1時間に3~6本は確保される。
107系統は、2006年11月1日に横浜市営バスより金沢文庫駅西口・磯子台団地~洋光台駅を譲り受け運行を開始し、同時に能見台センター発磯子台団地経由洋光台駅行きを運行を開始。平日朝夕は磯子高校や洋光台駅・金沢文庫駅に通う通勤通学客が多く利用し、昼間は、買い物客や子供連れの親子などが利用する。この他、朝には、能見台センター発磯子台団地経由洋光台駅行きが数本運転されており、横浜市営時代のスタイルに、新しいスタイルが取り込まれた。しかし、磯子台団地始発は、2006年12月1日のダイヤ改正で、能見台センター始発に統合されたため、わずか1ヶ月で廃止となった。
107系統の路線のうち、上の前~栗木町~田中~洋光台駅間および氷取沢~磯子台団地間は、今回初めて京急バスの路線になる区間である。また、107系統は、乗車方法が前乗り後降り方式となっている。
[編集] 富岡ニュータウン線
- 富5 京急富岡駅~富岡第三公園~富岡9期ニュータウン
- 2005年9月16日: 横浜京急バス能見台営業所に移管
富岡ニュータウン線は、毎日朝と夕方のみに運行されているため、通勤通学客がよく利用する一方、買い物客などは時間帯があわないせいか、あまり利用できないことが多い。
[編集] 車両
大型車は日産ディーゼル車、いすゞ車、日野車が所属。近年導入されるのはいすゞが多い。白山道・高舟台方面の狭隘路線には日野リエッセが使用されている。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 関東地方のバス営業所 | 京浜急行バス