武者野勝巳
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武者野 勝巳(むしゃの かつみ、1954年(昭和29年)1月1日 - )は、日本の将棋棋士。群馬県館林市出身。花村元司門下。棋士番号137。
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[編集] 人物
- インターネットを利用した将棋の普及を標榜し、棋戦のネット中継に尽力した。次第に大きくなる利用者の要望に応えられず、現在はほとんどの対応を専任の技術者に任せている。
- ウェブ上での情報交換も積極的に行っており、公式サイトはトップページが掲示板という、珍しい構成を取っている。
- 風貌から「マリオ」のニックネームを自称しているが、2ちゃんねるではほとんど「ワリオ」と呼ばれている。
- 収入が激減し、納豆工場でアルバイトしていた時期もある。アルバイトについては自身のサイトで表明していた。
- もっぱら「レッスンプロ」としての活動となっており、対局の成績はあがっていない。
[編集] 昇段履歴
- 1971年 4級で奨励会入会
- 1979年 四段
- 1984年 五段
- 1993年 六段
[編集] 米長邦雄との裁判
2005年5月、武者野が監修した将棋ソフトの著作権を侵害されたとして、米長邦雄およびソフトウェア製作会社「サクセス」らに対して約4100万円の損害賠償を求めた訴訟を起こしていた。この裁判は「フリークラス棋士が連盟の会長(2005年の棋士総会で米長は会長に就任した)を訴えた」ということで、一般の新聞・雑誌などでも取り上げられていた。
武者野が社長を務めるソフトウェア会社「棋泉」が2000年に製作し、大部分の著作権を保持している『米長邦雄の将棋セミナー21』と、「サクセス」社が2002年に製作した『みんなの将棋』とに類似が見られ、『みんなの将棋』の開発に米長が関与していたことから、両者を訴えたものである。
2006年12月22日に、米長が解決金として約800万円を支払うことなどを条件に、東京地裁で和解が成立した。