殿がくる!
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殿がくる!(とのがくる!)は福田政雄のライトノベル作品。2004年に第3回集英社・スーパーダッシュ小説新人賞で佳作に入賞し、同社刊のスーパーダッシュ文庫でシリーズ全3巻が発売されている。イラストは相楽ヒロカズ。
主人公は普通の高校生と戦国大名・織田信長。フィクションであるが、内閣総理大臣をはじめとする政治家は実在の人物をモデルとしたものが存在している。
目次 |
[編集] 内容
普通の高校生・丹羽新一郎は学校で、バイトで不調な日々を送っていた。そのうえ追い討ちをかけられようにカツアゲに遭ってしまう。そんな時、400年のときを越え戦国の大将軍・織田信長が現れる。
[編集] 登場人物
- 丹羽 新一郎(にわ しんいちろう)
- 平凡などこにでもいる高校生。気弱で優柔不断ないじめられっ子タイプ。彼の家である丹羽家は織田家の家老であった丹羽長秀の末裔であり、一族の人たちは目の前の現実をあっさり受け入れてしまう柔軟性を持っている。信長の小姓にされてしまう。
- 織田 信長(おだ のぶなが)
- 日本史上でも有名な戦国大名。通称は殿、織田の大殿。1581年からタイムスリップして現代にやってきた。戦国武将としての視点から現代日本で大暴れする。ギャンブルも強く、170万円の元手を十数億円に増やして六本木ヒルズに居住する。勉強家でもあり、現代の技術、政治や国際情勢など幅広い知識を短期間で習得し、すぐに現代社会になじんでしまう。自動車の免許を取り、革ジャンを着て都内を愛車のカウンタックで爆走するその姿ははた目から見ればただのファンキーなチョイ悪親父である。武術もさることながら豪胆な性格もかなりのもので日本国総理大臣を殺害して現代日本で天下を取ろうとしたこともある。一人称は「信長」だが、たまに「わし」にもなる。
- 内藤 理緒(ないとう りお)
- 代議士の父を持つ新一郎のクラスメイト。男勝りの武闘派で初対面の信長と一戦を交えたこともある。信長に翻弄される者の一人。勝手に信長の腰元に任命される。一人称は俺。信長を「オッサン」呼ばわりできる唯一の存在。
- 風間 修平(かざま しゅうへい)
- 森本学園新聞部員。頭が切れ、情報収集能力も高く、信長の軍師的存在。
- 森蘭丸
- 信長の寵愛を受けた小姓。信長には「蘭」「お蘭」と呼ばれる美少年若侍。本能寺の変のときに信長の2度目のタイムスリップで一緒についてきた。同じく小姓出身であった丹羽長秀の末裔である新一郎に対し信長に次ぐ敬意を払っている。現代においてもかなりもてるほどの美貌で、京都の時代劇村で女性から黄色い声を浴びるほどである。しかし、若いと言っても武人特有の重みのある気迫は持ち合わせており、怒ると鬼のようなすごい形相になる。気配を消すことも出来るため、神出鬼没である。
- 石崎勘太郎
- 日本屈指の財閥「四菱グループ」の総帥で、現代の京都にやってきた信長を窮地に追い込んだ。その正体は坂本竜馬の子孫でさらに元をたどれば明智一族の末裔である。信長に自分の財閥を譲り、中国・インドに経済的に対抗しようと考えていたが信長に一喝され考えを改める。モデルは三菱財閥の創始者岩崎弥太郎。
- 細間一清
- 日本国法務大臣。日本の政治家の中で信長の息のかかった人物。政界ではかなりの大物のベテラン議員で、老練な政治家でもある。しかし、信長に対しては敬語で、完全に家臣の一人になっている。
- 中森俊太郎
- 元日本国内閣総理大臣。特徴のある髪形や歯切れのよい口調・神奈川弁からモデルは小泉純一郎前首相であると分かる。アメリカ追随型の外交で、日本をアメリカに合併と言う形で売り渡し、自らの地位を保身しようとした売国奴である。これに反対した内藤の父を殺害しようとした。信長によって全ての真相をテレビで暴かれ、失脚する。
[編集] 書誌情報
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[編集] 関連項目
第2回
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殿がくる!
電波的な彼女 |
第4回
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ネザーワールド
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影≒光
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カテゴリ: ライトノベル | スーパーダッシュ文庫