比例
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比例(ひれい、proportionality)とは、変数を用いて書かれる二つの量に対し一方が他方の定数倍であるような関係の事である。
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[編集] 定義
変数 x と y が 0 でない定数 k を用いて
と書かれるとき、 y は x に比例する、y は x に正比例(せいひれい、directly proportional)するという。
このときの係数
を比例定数(proportionality constant) という。
特に比例定数 k の具体的な値に言及する必要の無いときなどは
- y ∝ x
と書くこともある。
逆に x を y を用いた式で表してみれば
となるので y が x に比例するとき同時に x は y に比例する。このため、一方の変数が他方の変数に対して比例するというような言い方ではなく、 y と x は比例関係にあるなどという事もある。
と書かれるときは、 y は x の2乗に比例するという言い方をする。
[編集] 性質
[編集] 比例関係の例
- 長方形の面積は、縦の長さを一定にしたとき、横の長さに比例する。
- 等速直線運動では、速さが一定であるとき、移動距離は経過時間に比例する。
- 固定抵抗器を流れる電流は、電圧に比例する。(オームの法則より)
- 圧力が一定であるとき、気体の体積は温度(絶対温度)に比例する。(シャルルの法則)
- 物体が全てエネルギーに変換される時、そのエネルギーは物体の質量に比例する。(相対性理論より)
[編集] 固有の名前がついている比例係数
etc.
[編集] 関連項目
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