水野忠恒 (大名)

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水野忠恒（みずのただつね、元禄14年8月6日（1701年 9月8日） - 元文4年6月28日（1739年 8月2日））は江戸時代の大名。信濃国松本藩主。水野忠周の4男。官位は従五位下、隼人正。

本来藩主になる予定が無かったため、日頃から酒色に耽っており、みだりに弓矢を射ったり鉄砲を撃つなどの奇行がたびたび見られたという。ところが享保8年（1723年）に兄の水野忠幹が嗣子なく没したため、遺言により松本藩主に就任する。藩主になってからも相変わらず酒に溺れて狩猟ばかりし、藩政は家臣任せだったという。

享保10年（1725年）、大垣藩主戸田氏長の養女（戸田氏定の娘）を娶り、その祝言を行なった翌日、征夷大将軍徳川吉宗に婚儀報告をするため江戸城に登城して報告を済ませる。その後、松の廊下ですれ違った長府藩世子（後に7代藩主）の毛利師就に対して刃傷沙汰を起こしてしまう。忠恒は自分の領地が取り上げられて師就に与えられることになると思ったので切りつけたと供述したが、実際にはそのような事実は無く、乱心したとされ忠恒はその罪で改易となり、川越藩に預けられた後、叔父の水野忠穀の元で蟄居した。その後、叔父の水野忠穀に7000石が与えられて家名は存続している。