池袋モンパルナス
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池袋モンパルナス(いけぶくろ - )とは、昭和の始めから戦争頃まで、東京都豊島区西池袋(椎名町)周辺に画家、音楽家などさまざまな種類の芸術家が集い、いくつものアトリエ村が誕生した様をさす。
「池袋モンパルナス」という表現は、詩人の小熊秀雄が言い出したものとされている。
同時期(戦間期)、世界の芸術の中心であったパリ・モンパルナス地区にその名をあやかって名づけられた。しかし多くの芸術家が戦争で召集され芸術運動としては終末を迎えた。軍国主義の政治環境の中で退廃的・不健全と評価されたことが影響している。
戦後は、評価も一転し現在では有力画家の熊谷守一美術館が残っていて、目白文化村に続く一連の昭和モダニズムを知ることができる。
[編集] 池袋モンパルナスの画家たち
[編集] 参考文献
- 宇佐美承『池袋モンパルナス』、集英社、1990年6月。ISBN 4-08-772743-2(のち、『池袋モンパルナス-大正デモクラシーの画家たち』と副題を附して集英社文庫に収録、1995年1月刊。ISBN 4-08-748273-1)