海藻
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海藻(かいそう)とは、肉眼的大きさ以上の海産藻類の総称である。
潮間帯から数十mの海底にまで生息する。一般に、緑藻が浅いところに、紅藻がもっとも深いところまで生息すると言われる。1mを超えるような大型種は褐藻類に見られる。
また、熱帯の海では大型の海藻は少なく、寒い地方に大型の海藻が多い。どの種も海底に根のような構造で固着しているが、ある時期が来ると根元から離れて海面を漂う種も存在する。そのようなものがかたまって流れているのを流れ藻と呼んでいる。
通常、海岸や海上で目にする海藻は胞子によって繁殖する「藻類」であり、一般に「草」と呼ばれる範疇の、種で繁殖する「種子植物」ではないので、海産の種子植物を指す場合は「海草〜うみくさ」と異なる漢字を当てて区別する事が多い。 海水域に生息する高等植物(種子植物)はアマモ類などの非常に限られた種類だけであり、その生息環境も沿岸部での限定的なものである。
日本では海藻は食材として重要で、特にコンブはだしの素材として日本料理の体系で中心的な位置を占めるが、欧米では海藻を食用にする習慣が少ないので、英語では海草と一緒にSeaweed(海の雑草)と呼びならわしている。
代表的なものは以下の通り。