清瀧権現
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清瀧権現(せいりゅうごんげん または せいりょうごんげん)は、京都市伏見区所在の真言宗醍醐派総本山、醍醐寺の守護女神。清瀧大権現とも呼称され、清滝権現とも書く。本地仏は准胝観音と如意輪観音である。
清瀧権現はインド神話に登場する龍神シャガーラの第三王女(一説には第四王女とも伝えられる)で、善女龍女神と呼ばれていた。
善女は密教を守護していた中国・青龍寺に飛来して同寺の守護神「清龍権現」となり、密教を護っていたが、後年、弘法大師空海が青龍寺を訪れ仏法を学んだ後、帰国する際に清龍権現は空海の船を守護しながら日本へと飛来した。
その際、海を渡ったので龍の字に「さんずい」を加えて日本では「清瀧権現」と敬称するようになったと言われる。
清瀧権現は日本に飛来し複数の寺を巡った後、900年ころに現在の安置所である醍醐寺山頂に降臨。以後同寺に伝えられる真言密教を守護する女神として現在に至る。
現在は清瀧権現が降臨したと伝えられる「上醍醐」醍醐水泉の正面に、室町時代に建立された国宝「清瀧権現本宮」、醍醐山麓に広がる「下醍醐」境内には国重文「清瀧宮」が建つ。
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