渡辺修 (通産省官僚)
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渡辺修(わたなべ おさむ 1940年12月6日 - )は、日本の官僚。元通商産業事務次官。現日本貿易振興機構理事長。
[編集] 略歴・人物
愛媛県新居浜市出身。香川県立高松高等学校から東京大学法学部を経て、1964年に通商産業省入省。1985年に通産省通商政策局米州大洋州課長をかわ切りに、1987年に機械情報産業局総務課長となり、同期の次官候補最右翼となる。同年11月に竹下登内閣総理大臣秘書官に。以後、調査統計部長、中小企業庁計画部長などを経て、1989年6月に通産大臣官房総務審議官に。1992年6月、貿易局長、1993年6月、機械情報産業局長、1996年8月、産業政策局長就任。
同期の細川恒(のち通産審議官)らと人事を巡るいわゆる通産省4人組事件の渦中にあった一人でもあったが、翌年の1997年7月から1999年9月まで事務次官を務めた。また次官時代の第2次橋本内閣における米通商法スーパー301条による対日制裁をちらつかせる米国通商代表部との「日米自動車交渉」において、当時の日本側の委員らがCIAから電話を盗聴されていたことが話題となる。退官後は独立行政法人・日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長に就任。
2001年9月、小泉純一郎首相の私的懇談会である対外関係タスクフォースメンバーに。