瀧安寺
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箕面山瀧安寺(みのおさん りゅうあんじ)は、大阪府箕面市箕面公園にある修験道の寺院。京都の「龍安寺」と混同する誤りが多いが、寺号は「瀧」の字を用いる。
658年(一説には650年)に役小角によって創建される。当初は箕面寺と号していたが、後醍醐天皇から「瀧安寺」の勅額を賜って改名した。本尊は瀧の神格である弁財天。
古くから山岳修行の霊場として知られ、空海や日蓮、蓮如が修行したほか、現在も4月7日、7月7日、11月7日に護摩法要が行われている。
室町時代末期に織田信長によって焼失し、江戸時代になって後水尾天皇の援助によって現在地に再建された。
また、天正年間に日本で初めて富くじ(宝くじ)を始めた寺院としても伝えられる。
弁財天を祀っている所から、芸能の寺としても知られ、近松門左衛門、坂田藤十郎ら上方歌舞伎関係者が大般若経を奉納している。
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[編集] 札所
摂津国八十八箇所第55番
西国七福神札所(みのお弁財天)
[編集] 文化財
- 弁財天像 - 奈良時代、伝役小角奉納。日本最古。日本四弁財天の1つ
- 紺紙金銀字交書一切経 - 平安時代末期(中尊寺経の一部とされる。)
- 大般若経 - 江戸時代中期、近松門左衛門、坂田藤十郎奉納
- 瀧安寺の富籖箱 - 桃山時代、大阪府有形民俗文化財。