特別支援学校
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特別支援学校(とくべつしえんがっこう)とは、「視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けること(学校教育法第71条)」を目的とする学校。2007年4月の特別支援教育完全実施以前はそれぞれ盲・聾・養護学校と称していた。この名称変更は、障害の種類によらず一人一人の特別な教育的ニーズに応えていくという理念に基づくが、当面は盲部門、聾部門、肢体不自由部門など、学校ごとに主として教育を行う障害種が決められる方向である。文部科学省では、英語表記はspecial needs educationという表現を充てている。
また、地域の幼稚園、小・中・高等学校等の支援もすることになる。従来の障害に加えて、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症などの子供たちにも、地域や学校で総合的で全体的な配慮と支援をしていくことになる。しかし、地域のセンター的な機能を人員の配置が不十分なままに求めているとの指摘がある。
ただし、2007年4月の時点で全ての特別支援学校の校名が変更されることはなく、以前からの名称を継続して使用しているケースが多数である。