猛打賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猛打賞(もうだしょう)は、野球用語で、1選手が1試合中に3安打以上を記録することをいう。打席・打数には関係無い。猛打賞を達成した選手には、スポンサー企業から記念品が贈呈されることが多い。
これは日本の野球界特有のもので、1949年に当時セントラル・リーグ職員だった芥川賞作家の清岡卓行によって発案されたのが始まり。アメリカ・メジャーリーグでは、1選手が1試合中に2安打以上を記録することを「マルチヒット」(Multi Hits, 複数安打)と言い、「猛打賞」に相当するものは存在しない。ただし報道の場面においては、主に日本人メジャーリーガーの活躍に関して上記と同様の意味合いで用いられる場合が多い。
日本プロ野球におけるシーズン最多猛打賞記録はイチローが1996年、オリックス・ブルーウェーブ時代に記録した26回。またセ・リーグのシーズン最多猛打賞記録は前田智徳(広島東洋カープ)が1998年に記録した23回である。
ちなみに日本プロ野球、および米メジャーリーグにおける1試合最多安打記録(延長戦を除く)は、大下弘(東急フライヤーズ・当時)が1949年11月19日に記録した7安打。