猿投山
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猿投山(さなげやま)は愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる標高628.9mの山である。因みに猿投山の一等三角点は豊田市にある。また、三河高原の西端に位置し愛知高原国定公園に含まれている。山頂には東海自然歩道が通っている。
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[編集] 歴史
古くから山嶽信仰・巨石信仰の場として崇められてきた。この山で毒蛇にかまれ亡くなったとされる大碓命の陵墓があり、宮内庁から巡視がある。山麓には大碓命が祭られている猿投神社がある。
[編集] 名前の由来
山麓の猿投神社の社蔵書には、景行天皇が、伊勢国へ赴いた際に、可愛がっていた猿が不吉な事を行ったので海へ投げ捨てた。その猿が、今の猿投山に籠もって住んだとされることから、「猿投」と呼ばれるようになったと言われている。
[編集] 巨石
[編集] 菊石(国指定天然記念物)
菊石は黒雲母花崗岩の結晶が、球状で菊の花の花弁のように見えることから菊石と呼ばれるようになった。
[編集] 御船石
御船石(おふないし)は花崗岩で出来ており、この石は祭神:大碓命が乗ってきた船が石になったという言い伝えがある。
[編集] カエル石
名前のとおり、横から見るとカエルのように見えることからカエル石と呼ばれるようになった。この石は古代の磐座(神社の本殿にあたるもの)であったとも言われている。
[編集] 屏風岩
屏風岩は、四角に切り落とされた岩が、屏風のように重なっている事からそう呼ばれる。
[編集] お倉岩
天然の貯蔵庫として使われていたらしい。三角柱の形をしている。
[編集] 獅子丸一平
中村錦之助主演映画の舞台になった。天皇の落胤獅子丸一平は猿投の山神から武術を授けられて活躍した。 ラジオ連続ドラマ新諸国物語になった川口松太郎作。
[編集] 関連項目
[編集] 周辺の施設
- 猿投神社
- 猿投温泉
- 猿投山展望台
[編集] アクセス
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