猿田彦神社
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猿田彦神社 | |
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所在地 | 三重県伊勢市宇治浦田2-1-10 |
主祭神 | 猿田彦大神 太田命 |
社格等 | 無格社・別表神社 |
例祭 | 4月4日・5日(春季例祭) 11月4日・5日(秋季例祭) |
猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)は、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮の近くにある神社である。猿田彦大神と、その子孫の太田命を祭神とする。旧社格は無格社(社格がないという意味ではなく、「無格社」という社格)で、第二次大戦後は別表神社となった。
日本神話によれば、猿田彦神はニニギの天降りの先導を終えた後、伊勢の五十鈴川の川上に鎮まった。倭姫命世記によれば、その子孫の太田命は天照大神を祀る地として倭姫命に五十鈴川川上の地を献上した。太田命の子孫は宇治土公(うじのつちぎみ)と称し、神宮に玉串大内人として代々奉職したが、その宇治土公が邸宅内の屋敷神として祖神の猿田彦を祀っていた。明治時代に入り、神官の世襲が廃止されることになって、屋敷神を改めて神社としたのが猿田彦神社である。
猿田彦神がニニギの先導をしたということから、交通安全・方位除けの神社として信仰されている。神宮内宮の近くにあることや、近年活発に活動していることから、猿田彦神社が猿田彦神を祀る神社の総本社と考える者も多いが、猿田彦神の総本社は鈴鹿市の椿大神社ということになっている。猿田彦神社の宮司は宇治土公(うじとこ)という姓であり、椿大神社の宮司は山本という姓でありどちらも猿田彦神・太田命の直系の子孫であると主張している。 しかし『倭姫命世記』によると宇治土公家こそ猿田彦大神の直系の子孫とされており、 猿田彦大神を祀る神社で実際椿大神社とつながりのある神社はほとんど存在しない。
本殿は「さだひこ造り」と呼ばれる特殊な妻入造である。欄干や鳥居には八角形の柱が使用されている。5月5日の御田祭は、県の無形文化財に指定されており、神饌として飛魚を献上する風習がある。
境内には、天降りの際に猿田彦神と応対した天宇受売命を祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)が猿田彦神社の本殿に向かい合うように建っており、芸能の神として信仰されている。
[編集] 外部リンク
- 猿田彦大神フォーラム(猿田彦神社ほか主催)
[編集] 関連項目
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