理想気体
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理想気体(りそうきたい、Ideal gas)は、気体分子(原子)の大きさ、分子間力などの相互作用を無視した仮想的な気体。実在気体も、希薄で高温の状態では理想気体に近い振る舞いをする。理想気体には、次の性質がある。
- ボイルの法則…温度一定のもとでは、圧力と体積は互いに反比例する。
- シャルルの法則…圧力一定のもとでは、体積は熱力学温度に比例する。(ゲイ=リュサックの法則ともいう)
- ボイル=シャルルの法則…体積は、圧力に反比例し、熱力学温度に比例する。
これら理想気体のふるまいは、理想気体の状態方程式で表される。
- pV = nRT
ここでpは圧力、Vは体積、nは物質量モル、Rは気体定数、Tは熱力学温度である。