発寒川
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発寒川(はっさむかわ)は、北海道札幌市と石狩市の境界を流れる川で、伏籠川の支流である。石狩川水系。長さ8.2km。
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[編集] 流路
札幌市北区新川西、手稲区との境界付近で、新川から分かれる。この地点では水量の少ない小さな川である。はじめのうち右岸が北区、左岸が手稲区で区の境界だが、すぐに左岸が石狩市に変わり、札幌市との境界となる(但し、市界は直線化工事前に大きく蛇行していた際の河道に沿っているため、現在の河道は市界と一致せず、両岸に細かい飛び地がある)。石狩平野内の微地形である紅葉山砂丘の縁を並行して東に流れ、直線的流路を保ったまま、伏籠川に注ぐ。伏籠川は合流後すぐに茨戸川に注ぐ。
川沿いは、農地と住宅地が入り混じる札幌の郊外地である。
[編集] 歴史
発寒川の畔では、紅葉山49号遺跡という縄文時代の漁業遺構が発掘された。発寒川に杭を打って大掛かりな罠を仕掛け、鮭を獲っていたと考えられている。その後も長く発寒川は鮭の良い漁場だったと考えられる。
新川の掘削以前には、発寒川は今の琴似発寒川と連結しており、その全体を発寒川と呼んでいた。新川が作られると、上流部が新川支流となり、発寒川は半分以下の長さになった。
[編集] 支流
- 西新川
- 安春川
- 屯田川
- 東屯田川
[編集] 橋
- 暗渠 - (北海道道125号前田新川線)
- 前田北7号橋
- 西牧場2号橋 - (西牧場2号通)
- みはるかす橋 - (新川公園通)
- 前田連絡橋 - (新琴似1番通)
- ? - (北海道道865号樽川篠路線、西5丁目樽川通、新琴似4番通、南4線)
- 横井橋 - (新琴似6番通)
- 南5条橋 - (屯田3番通、東15丁目屯田通、花川南5条通、南6線)
- 南3条橋 - (屯田4番通)
- 花川橋 - (花川通、南8線)
- 紅葉橋 - (新琴似第5横通)
- 発寒6号橋
- 西茨戸橋 - (新琴似通、新琴似第3横通、紅葉山中央通)
- 発寒2号橋
- 蒼風橋 - (国道231号、石狩街道)