白雲母
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白雲母(しろうんも、英語 Muscovite)は、鉱物の一種。絶縁物質、パール顔料などに使われる。その名のとおり白いまたは透明で、組成によっては黄色、褐色などの色がついているものもある。
花崗岩などの火成岩にごく普通に含まれる。大型の結晶は造山運動の盛んな場所から発見され、採掘し、利用されている。
組成はKAl2(Si3Al)O10(OH)2。単斜晶系。まれに三斜晶系のものもある。比重2.9.モース硬度2.5。
KのかわりにNaが入ったものをパラゴナイト(Paragonite)と呼び区別するが、外見上からは見分けにくい。
[編集] 用途
耐熱性のある絶縁材料として、真空管やアイロンの内部に用いられた。耐熱性のある透明材料として、ストーブののぞき窓にはめるなどの使い方もされる。微粉砕したものを、プラスチックや塗料に混ぜて、パール光沢を持たせる顔料としても使われている。