相乗り
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相乗り(あいのり)
- ひとつの乗り物に複数人数が一緒にのること。本項目で詳述。
- 一人の女性に複数の男性が(又は一人の男性に複数の女性)同時に性的関係を結ぶこと。
- 選挙において与野党が同一の候補を推薦・支持すること。オール与党を参照。
相乗り(あいのり、英:High-occupancy vehicle/HOV、カープール)とは、一台の車に複数人数が一緒に乗り合わせることをいい、特に近所の人など、他人同士で一緒に一台の車に乗ることをいう。
相乗りといった場合、通常は自家用の四輪自動車に同乗することをイメージするが、東南アジアではバイク(特にスーパーカブ)の相乗りも一般的に行われている。
日本以外の国では、交通渋滞緩和や環境対策などの目的で、相乗りすると通行料金が無料になったり、専用(優先)レーンを通れるなどの優遇策がとられている国もある。日本でも、導入を唱える者がいるが、定期点検などの整備や交通事故が発生したときの責任の所在の問題があり、積極的な導入は現実的でないとされている。
[編集] カーシェアリング
欧州を中心に、マイカー使用を中止するため、あるいはセカンドカーの購入を控えるために会員制で自動車を共用する制度として、カーシェアリングが導入されている。この場合は必ずしも複数人数が搭乗するわけではないが、走行台数を抑制する点では類似効果が期待される。
[編集] タクシーの「相乗り」
路線バスや乗合タクシーは乗合自動車を業として行っているわけだから、通常、相乗りとはいわない。ただし、タクシー待ちをしている乗客それぞれが、自分たちの意志により申し合わせて同乗する場合は、相乗りと呼ぶ。この際、メーター料金は乗客が割り勘で支払う。
なお、客を相乗りさせ全員から料金を取る悪質なタクシーが存在するが(乗合行為)、日本では道路運送法により、不特定多数の乗客を一度に乗せることは禁じられている。