眼科学
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眼科学(がんかがく、英Ophthalmology)とは、眼球や眼球周囲の組織に関する疾患を扱う医学の診療研究分野である。
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[編集] 主要な疾患
- 眼瞼の疾患:麦粒腫、霰粒腫
- 結膜の疾患:結膜炎
- 角膜の疾患:角膜炎
- ぶどう膜の疾患:ぶどう膜炎、ベーチェット病、原田病
- 水晶体の疾患:白内障
- 硝子体の疾患:飛蚊症
- 眼圧異常:緑内障
- 網膜の疾患:
- 加齢黄斑変性
- 年をとると共に網膜の黄斑部が変性する疾患。分類は、萎縮型と滲出型に分けられる。滲出型は脈絡膜にある血管が異常に増殖する。ここで異常に増殖した血管を新生血管と言う。病態は、網膜神経細胞に血が充分行き渡らなくなると網膜から血管を自分のほうへ発達させるホルモンがでて、このホルモンに従って血管が新生する。症状は、視力低下が数年の経過をたどるゆっくりとした進行性。統計は、高齢者に多い。検査は、血中に蛍光色素を入れて眼底を蛍光撮影する蛍光眼底造影で確定する。治療は、萎縮型にはないが、滲出型にはレーザー光凝固術を行う。レーザー光凝固術は、レーザー光線で新生血管が発生している先の網膜を焼き潰す事で、ホルモン分泌を抑えて血管新生を抑制する手術。2006年7月11日、原因は活性酸素であることを明らかにした。推定患者数は40万人以上と言われている。
- 網膜動脈閉塞症
- 網膜にある動脈が閉塞する疾患。症状は、数分のうちに目が見えなくなる突発性。
- 網膜芽細胞腫
- 網膜を作る細胞から発生するがん。統計は、子供に多い。
- 加齢黄斑変性
- 屈折異常:近視、遠視、乱視
- 調節異常:老視
- 変視症
- 物が歪んで見える事
- 小視症
- 物が小さく見える事
[編集] 主な症候
- 羞明と飛蚊症
羞明とはまぶしく見えることで角膜、水晶体の障害を示唆する。飛蚊症は視界にゴミのようなものが見えることで硝子体混濁や網膜剥離を示唆する所見である。イメージとしては羞明は前の障害、飛蚊症は後ろの障害である。
- 充血
結膜全体が充血している場合を結膜充血という。結膜炎で見られる所見であり表在性であるためアドレナリンで消失する。眼球周囲部のみ充血が見られる場合は毛様出血といい、角膜や虹彩、毛様体の障害を示唆する。これは非常に重症な所見である。
- 眼瞼下垂
- 複視
- 眼球突出
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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