碇シンジ
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碇 シンジ(いかり しんじ)は、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の人物。声優は緒方恵美。
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[編集] プロフィール
[編集] 人物
本作の主人公。父ゲンドウ、母ユイの一子として生を享ける。極めて内気でコンプレックスを抱えており、唯一の肉親である父親も苦手(むしろ敬遠している)。幼少時の母親の死と、父親に捨てられたことがトラウマとなり、預けられた「先生」(漫画では親戚)の元では他人との接触を積極的に取らない、排他的な生活を送っていた。しかしチルドレンとしてネルフに呼び寄せられた後、ミサトやアスカとの共同生活や綾波レイとの触れ合い、そしてEVAでの戦闘という極限状態の中から、徐々に自分の存在意義を見つけ、1人の人間として成長していく。特技はチェロ。
後ろ向きで自虐的ではあるが、基本的に冷静で大人びた考え方をする。エヴァとは何か、使徒はなぜ襲ってくるのか、何故自分が戦わなければならないのか、など、常に様々な疑問を抱きながら戦い続けた姿は、従来のヒーロー像からはかなり違うところにある。尚、ネルフ内部での日常呼称は、少女達が「レイ」「アスカ」と呼び捨てにされているのに対し、シンジのみは「シンジくん」が通称となっている。暗くいじけた場面や描写が多い為、そういった性格のキャラクターの代表格的にいわれる事もある。
北米版DVDでは、リリースしたADVの判断で“The Third Child”と訳されたが、Wikipedia英語版で“This is intentional, and not a translation error.(複数形になっていることは意図的なことであり、日本側制作者の誤訳ではない)”と解説されているように、製作陣があえて複数形で名付けたことに込めた意味を慮る必要がある。
[編集] 名前の由来
苗字の由来は船の錨と庵野秀明の大学時代の友人から。名前のシンジは庵野秀明の親友である映画監督の樋口真嗣からで、樋口の妻の高屋法子と娘の名前がすでにGAINAXのアニメ『トップをねらえ!』の主人公に使われていたため、残った樋口もこれに加えようという理由から。また、フジテレビ製作のドラマ、踊る大捜査線に出てくるキャリア官僚の室井慎次の下の名前は彼が元。
[編集] 漫画版
漫画版では親戚の家に預けられていた。アニメ版に比べると、やや我の強さが目立ち、第1話でミサトの写真を見て「コイツ、オヤジの何?」と漏らしながら苦笑していたりするなど、現代っ子なのか少し口調がキツい。だがアスカに加持の死を打ち明けなかったり、精神の崩壊したアスカを見舞った際に「僕が守りたいものはこんな抜け殻みたいなアスカじゃないんだよ!」と涙ながらに訴えたりするところから、アニメ版のような軽薄さはなくなっている。また、嫌悪する父親と向き合う場面がある。
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概要ページ | 新劇場版 - 主題歌 |
登場人物 | 碇シンジ - 綾波レイ - 惣流・アスカ・ラングレー - ・・・ |
用語 | エヴァンゲリオン - 使徒 - セカンドインパクト - 第3新東京市 |
ゲーム作品 | 鋼鉄のガールフレンド - 造られしセカイ -another cases- |
その他 | EVANGELION CHRONICLE - CR1 - CR2 - CR3 - パチスロ |
主要スタッフ | 庵野秀明 - 貞本義行 - ガイナックス |
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