神戸医療産業都市構想
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神戸医療産業都市構想(こうべいりょうさんぎょうとしこうそう)とは、神戸市が主体となりポートアイランド2期地区を中心に医療産業や医療関係の学術機関を集積させ、産学連携による高度医療技術の国際的な研究開発拠点の整備に向けた都市開発構想である。
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[編集] 概要
1998年から構想をスタートさせ、2001年には国から都市再生プロジェクトに、2002年には知的クラスター創成事業に選定、2003年には構造改革特別区域である先端医療産業特区に認定されている。
構想の中心であるポートアイランドには、2002年の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのオープンを皮切りに、先端医療センター、神戸臨床研究情報センター、神戸バイオテクノロジー研究・人材育成センター、神戸大学インキュベーションセンターなどの公的機関が次々開設された。民間企業の集積も進み、国内・海外を含め、2006年末現在で約100社の研究開発拠点が開設されており、今後もさらに増加する見込みである。また、2007年には神戸学院大学、兵庫医療大学といった医薬系学部を持つ大学が開設された。
このポートアイランドでは、再生医療、細胞培養、バイオメディカル、トランスレーショナルリサーチ、医薬品の開発及び臨床研究、医療・健康機器開発、医療ファンドによる企業化研究、医療関連の人材育成、生命倫理の研究など、先端医療に関して様々な研究や取り組みが行われている。また、理化学研究所が主体となり国家プロジェクトとして文部科学省が推進する世界最速の次世代スーパーコンピュータの建設地に決定し、2010年の完成を目指し開発計画が進む。
[編集] 主な施設
[編集] リサーチゾーン・研究開発ゾーン
ポートライナーの先端医療センター前駅、ポートアイランド南駅周辺のエリアで、構想の中核施設やベンチャー企業育成施設が集積している。
- 先端医療センター
- 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
- 神戸バイオメディカル創造センター
- 神戸バイオテクノロジー研究・人材育成センター
- 神戸大学インキュベーションセンター
- 神戸臨床研究情報センター
- 分子イメージング研究開発拠点及び健康産業開発センター
- 神戸インキュベーションオフィス
- 神戸国際ビジネスセンター
- 神戸医療機器開発センター
[編集] メディカルゾーン
神戸市立中央市民病院周辺のエリアで、中央市民病院も先端医療センター前駅付近への移転を計画している。
- 神戸市立中央市民病院
[編集] アカデミックゾーン
ポートアイランド西岸には学術機関として大学が集積している。