ポートアイランド
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ポートアイランドは、神戸市中央区、神戸港内にある人工島。神戸大橋及び港島トンネルによって神戸中心部と結ばれ、都市機能を一通り備える。今後の都市開発に先人的な役割を果した計画と事業に対し、1980年に日本都市計画学会石川賞が授与されている。
第1期、1966年着工、1981年竣工、総面積436ha。第2期、1987年着工、2005年竣工、総面積390ha。
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[編集] 概要
開島に合わせ、1981年にポートピア'81(神戸ポートアイランド博覧会)を開催。その後の地方博ブームのさきがけとなった。また、街開きにあたって博覧会を開催するという手法は横浜博覧会(横浜市・みなとみらい21地区)など各地で用いられるようになった。
博覧会の終了後も営業が続けられていた神戸ポートピアランドも2006年3月31日をもって閉園した。
阪神・淡路大震災の際には、島内全体が液状化現象で水浸しになって至る所に段差が生じた。市内の需要をカバーするため、1期地区に大量の仮設住宅が建設される。神戸大橋も橋脚にズレが生じただけではなく、水道管2本のうち通水していた1本(もう1本は将来需要を満たすために作られたもので通水されていない)が陥落して人工島の防災上の弱さを露呈した。なお、復旧工事中は、交通規制による渋滞緩和などの目的で、KD橋という仮の橋が1年間使用されていた。
その後、1期地区は、その港湾施設の統合に伴って島の西部で旧バースの売却が行われた。神戸女子大学に加え、神戸学院大学、神戸夙川学院大学、兵庫医療大学の3大学がキャンパスを新しく開設している。さらに、重機販売会社や中古車販売会社が集積して輸出を行う巨大中古車市場も設けられている。震災後、2期地区は土地の売却が進まずに問題となり、神戸市は、神戸医療産業都市構想を立案して医療機関や関連企業の誘致を図っていて2007年現在で100社程度が進出する。
現在、沖合に神戸空港があり、空港および2期地区へのアクセスとしてポートライナーの延伸工事が終了。また、阪神高速湾岸線の延長として新たに2本の橋梁の建設が予定されていたが現在は白紙の状態でいる。
[編集] 施設
- 神戸市立青少年科学館
- UCCコーヒー博物館
- 神戸花鳥園
- 神戸コンベンションコンプレックス
- ポートアイランド・スポーツセンター
- 神戸商工会議所
- 神戸市立中央市民病院
- サンテレビジョン (SUN-TV)本社
- みなと異人館:北野町にあった異人館「旧ヘイガー邸」を移設したもので現在はブライダル施設として利用されている
- 神戸ヘリポート
- ポートアイランド南公園
- 「緑」の基地プロジェクト・オフィス、(震災10年記念-KOBE HYOGO 2005夢基金)
- LANDSCAPE CAFE
- イズミヤ
- ホームセンタームサシ(2007年2月12日閉店)
- 「緑」の基地プロジェクト・オフィス、(震災10年記念-KOBE HYOGO 2005夢基金)
なお、2003年3月にみなと銀行ポートアイランド支店が閉鎖し無人化したため、島内に銀行の有人店舗はなくなった。
[編集] 交通
- 神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)
- 神戸交通振興(ポートアイランド線)
[編集] 教育
- 中央区 (神戸市)に記載
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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