秋田内陸縦貫鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 〒018-4613 秋田県北秋田市阿二銀山字下新町119-4 |
電話番号 | 0186-82-3231 |
設立 | 1984年10月 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | 代表取締役社長 岸部陞 |
資本金 | 3億円 |
売上高 | 2億8500万円(2002年度) |
総資産 | 2億6700万円(2002年度) |
従業員数 | 78名(2003年3月) |
主要株主 | 秋田県(2,316株) 北秋田市(1,362株) 仙北市(924株) 秋田銀行他 |
外部リンク | www.akita-nairiku.com/ |
秋田内陸縦貫鉄道株式会社(あきたないりくじゅうかんてつどう)は、秋田県で秋田内陸線を運営する第三セクターの鉄道会社。
第1次特定地方交通線に指定された角館線、第2次特定地方交通線に指定された阿仁合線及び両線を結ぶ日本鉄道建設公団建設線(鷹角線)を引き継ぎ、一体的に運営するために設立された秋田県及び沿線自治体等が出資する第三セクターである。
1986年、南北の既開業線を分断されたまま転換を受け暫定開業。国鉄から気動車を借入れて営業を行ったが、1989年に両線を結ぶ新線が開業し、阿仁合線開業以来半世紀以上を経て、沿線住民の悲願がかなうこととなった。
全通と同時に専用車両を用いた急行「もりよし」の運行を開始し、女性車掌や運転士を採用するなど話題を提供したが、100km近い長大路線であるうえ、沿線人口も少なく、もともと人的交流の少ない地域に敷設されたこともあって、厳しい経営が続いている。このため存続か、それともバス代替かは秋田県民の議論の的となっており、県知事選挙や、沿線で開かれる座談会などでは、ほぼ必ず取り上げられるテーマでもある。
目次 |
[編集] 歴史
- 1984年10月31日 秋田内陸縦貫鉄道株式会社設立
- 1985年9月11日 比立内~松葉間免許
- 1986年11月1日 秋田内陸北線鷹巣~比立内間、秋田内陸南線松葉~角館間開業
- 1989年4月1日 比立内~松葉間開業(全通)。秋田内陸線に改称
[編集] 路線
[編集] 車両
2003年4月1日現在、3形式15両の気動車を保有する。各形式の詳細は次のとおり。
- AN8800形(8801~8809 9両)
- 1988年、全線開通に先立って新潟鐵工所で新造された全長18.5mの軽快気動車(NDC)。前面貫通構造の両運転台車。車内はセミクロスシートでトイレとワンマン運転設備を装備する。定員120名(座席60名) なお8808は、お座敷車両として2003年に改造された。座席数40。カラオケ付。
- AN8900形(8901~8905 5両)
- 1989年、全線開通時に運転を開始した急行「もりよし」用の専用車両。AN8800形を基本としているが、前面形状を流線型非貫通の片運転台(8905を除く)、側窓を固定式とし、車内も中央部にコの字型にソファを配し、前後に転換クロスシートを装備、さらにAV機器を装備するなどハイグレード仕様となっている。奇数番号車は車端部に売店とトイレ、偶数番号車は自販機とロングシートを装備する。定員89名(座席53名)(8901,8903)、91名(座席54名)(8902,8904)
- 8905は、貫通型の両運転台車で、8901~8904への増結や、検査予備として使用される。転換クロスシートとトイレを装備するが、ソファや自販機等の設備はない。定員98名(座席46名)
- AN2000形(2001 1両)
- 2000年に増備された、イベント・団体専用車。AN8900形に準じた片運転台車であるが、お座敷化が可能なフリースペースや天窓、車いす対応トイレなどを装備し、より豪華な仕様となっている。日本宝くじ協会からの寄贈車で、「宝くじ号」と称される。定員95名(座席43名)
[編集] 旧在籍車
- キハ22形(キハ22 123,129,131,146,156,157,159(北線用)、133,161(南線用))
- 1986年の転換時に国鉄キハ22形9両を借入れたもの。外板塗色のみを変更してそのまま使用されたが、老朽化が激しく、AN8800形の投入により返還された。