竹村健一の世相講談
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竹村健一の世相講談(たけむらけんいちのせそうこうだん)は、1978年4月3日から日本テレビで放送されていた番組。のちに「ルックルックこんにちは」の1コーナーとなり、1985年3月コーナー終了。
1970年代後半、左に流れていた世論を右に引き戻す談話を多く発表。朝日新聞を批判して対決姿勢を打ち出す。この番組にゲストで出演し、それらの「超法規発言」で栗栖弘臣統合幕僚会議議長の更迭には涙を流して抗議した。 自民党支持と見られていたが、新人閣僚の橋本龍太郎厚生大臣の「医師優遇税制の是正問題の医師会擁護発言」には厳しく抗議したり、日教組委員長や共産党幹部の意見にも耳を傾けるなど公正であるという印象もある。
小渕恵三、大平正芳、橋本龍太郎(後の内閣総理大臣)や石原慎太郎(後の東京都知事)、レーガン前米国カリフォルニア州知事(後のアメリカ合衆国大統領)など、著名人も多く出演, 番組中、彼の次期大統領就任を予言した。若き日の小池百合子環境大臣もアシスタントを勤めた。
番組では、挨拶もそこそこに、いきなり朝刊の記事に話題を移したりゲストに歯に衣着せず質問を浴びせるなど「無愛想で気難しい」印象を与えたが、関西弁と時折見せる笑顔、暴言などの批判に素直に謝罪したり、反対意見をちゃんと紹介したりと、親しみやすい好印象を受ける事も多く、人気コーナーとなった。 一躍竹村健一の名を一般に知らしめる事となった番組である。
その他のゲストには、源田実(元第343海軍航空隊司令)や沢田美喜(エリザベス・サンダースホーム創設者)らがいる。