竹簡孫子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹簡孫子(ちくかんそんし)は1972年に中国山東省臨沂県銀雀山の前漢時代の墓から出土した春秋戦国時代の兵家・孫武によるとされる『孫子』と孫臏についての兵法書の竹簡写本である。
竹簡に記されていたためこの名前で呼ばれおり、後者は、この発見以降、「孫臏兵法」と呼ばれることとなった。
漢代は、各々を『呉孫子』『斉孫子』と言って区別していたが、後者は早くに散逸し、残った『孫子』の著者が、孫武・孫臏のいずれか不明となっていたところ、この発見により長年の疑問が氷解した。
また、同時にここから尉繚子の写本も発見されたために、同書について言われていた前漢以後の偽書とする説が覆される事にもなった。
カテゴリ: 兵法書 | 写本 | 歴史関連のスタブ項目